シャローフィネスの感想・デメリット編

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はい。
ここ数日連続ですが、今回もシャローフィネスのお話。

自分は、嫌な事を先に済ませて、楽しい事を後に持って来たいタイプなんで、まずはシャローフィネスのデメリットから。

まず、シャローフィネスですが、とんでもなくヤバい提案です。実際に使ってみましたが、ツンデレなんていう可愛い表現では無く、扱いを間違えると釣り人にとって麻薬みたいな存在に。

実際に使ってみて、最初の感想がそれでした。
では、個人的に感じたその副作用を。

①ロッド(Shallow Finess(シャローフィネス)96LX)について
APIA Foojin'AD Shallow Finess(シャローフィネス)96LX

~公式サイトより~
キャスト時の高切れを防止するため、テーパーはミディアムスロー、ガイドは小口径Kガイドを採用。手元からのしなりでブランクを長く加速し、強烈な弾き感で最大級の飛距離を実現。

とありますが、このロッドを買って0.6号巻いて「最大級の飛距離を実現」出来る訳ではありません。いつもより、気持ち飛距離が伸びたか?という程度だと思います。キャストフォームがバス釣り寄りの方は特にそう思うかも。これは買う前からイメージしてましたが、ロッド云々の前に「キャストフォーム」を変えないと、このロッドの良さを全然引き出せません。

0.4号を巻いたとしても、このロッドに合った投げ方をしないと、飛距離は伸びずに副作用だけが目立つ結果になってしまうと思います。

個人的な見解を簡単に書いておくと、現在主流になっているロッドとは違い胴調子だから。なので、テイクバックでビュっとロッドをしならせて、ピュンっと投げていた場合、飛距離に関してはそれ程伸びないと思います。ロッドをしならせる事に関しては、飛距離を出す上でどのロッドでも同じですが、しならせる質が違います。瞬間的にピュンとしならせるのでは無く、持続的にブンという感じ。

またまた擬音で分かりにくいんですが、大袈裟に言うと「ボートでバス釣ってる人のキャスト」と「広い砂浜で投げ釣りしてる人のキャスト」といった感じ。ピュンでは無くブンです。

ロッドが変われば、それに合わせてキャストフォームも微調整が必要だとは思いますが、これは持続的に練習しないと…。

②ライン強度について
ノット

以前の記事でも書きましたが、0.4号で直強力が2.7kg。ここの部分が、このシステムの一番のキモ!!この要素を元に、様々な釣りの再構築が派生していきます。

他の要素は後で書くんで、まずはラインについてのみの視点で。

ラインの細さその物に関しては、ミッドリーダーを結束する事によって、通常のPEを使ってる感覚と変わりはないです。勿論、前の記事で書いた「魚をコントロール出来る広さがあるエリア」という条件は、0.6号を使う時よりもシビアになりますが。ライン自体の問題よりも、それに起因する他の副作用の方が手ごわいです。あくまでも「細いから切れる」では無く「魚をコントロール出来るか」だと思います。

③フッキングについて
フック交換

これが「直強力が2.7kg」から派生した最大の課題。一応、公式アナウンスを見てみると、基本的なドラグ設定はメインラインの1/3。という事は、0.4号を使っている場合、0.9kg。この設定で魚を掛けるとバラシのオンパレード。特にバイブレーションを遠投して、かなり離れた位置で食わした場合、今までの感じで合わせを入れても、フックは貫通しません。口周りの何処かに引っ掛る事は引っ掛かりますが、エラ洗い1発で簡単に外れます。

遠距離という事は、力が伝わりにくい上、ドラグは程々に緩く、ロッドは胴調子で軽く曲げただけでは何の力も掛らない。更に重いルアー。今までみたいに食った瞬間にグっと力を込めて掛けるような合わせだと、それは勿論そうなる訳で、ドラグを適正に設定してフッキングの動作を変えないと話しにならない感じ。

仮に、ドラグ設定を締めたとしても、その結果は掛った瞬間にパチンと結束部分から切れる事が分かっているので、やはりフッキングの質を変えないといけないと思います。0.4号で使用するルアーは、ドラグ設定上曲げられる事は無いと思うので、フックを細軸のタイプに交換していましたが、それでもバラしが続きます。シーバスのサイズが小さいという事もありますが、食った魚はキャッチしたいし、バラシが少なくなるだろうと選んだロッドなので、これも要練習だと思います。

魚を掛けるまでは0.9kgのドラグ設定にこだわらず、気持ち少しだけ締めてもいいのかも。ただ、ライン自体の直強力2.7kgは、0.6~0.8号を使って少し固めに締めた通常のドラグ設定と差が無い位。これだと、不意な大物…。と言うより、ボラや鯉・エイなんかがスレで掛ると、瞬間的にパチンと切れる気もします…。

この辺りがイタチごっこで…。
いかに掛ける(刺す)か、少し考えてみます。

④やり取りについて
準備完了

これに関しては、それ程今までと変わらないイメージ。ここ最近、フックを掛けた後は突っ込みをしのいでから頭をこっちに向かせて、緩いドラグで寄せて来てたんで、それ程変更点は無い感じ。シーバスの頭だけ自分の方に向かす事が出来れば、意外と自然に寄ってきます。ラインが緩まないように、ユルユルドラグ設定ながらもラインを巻いていれば、気が付くと目の前まで寄ってきています。

その流れで、そのままサクっとタモ入れ出来ればバラシも減るんでしょうけど、シーバスにタモの存在を気付かれたら、そこからまた走り出します。ドラグをユルユルにしていても、シーバスが走った後にクンクンという抵抗を感じると黄色信号。これを繰り返し過ぎると穴が広がるかフックが外れるか。悔しいバラシが増えますね。

なので、やり取り自体が問題になるのでは無く、やはり遠くで掛けたフッキングしていないかもしれない魚をバラさないように寄せてくるのか…。という事は、この項目よりも、やはりフッキングの項目の調整が必須なんでしょうね。

⑤ノット強度の確保
編み込み回数変更

これも、0.4号で直強力が2.7kgから派生する課題。メインラインとミッドリーダーを結束するノットの強度です。ご本人のアナウンスによると、95%以上のノット強度が組める事。この項目は、後日に別記事で書きますが、キチンとノットを組まないと、これが一番の弱点になります。

2.7kgの95%以上=2.565kg以上の強度が必要

例えば、シーバスPEパワーゲームの1.2号で直強力が9.4kg。ノット強度が85~90%でも8.46~7.99kgも有り、直強力のみで見てみると何の問題も無い値。一方で、2.7kgの85~90%だと2.43~2.295kg。100~200g程度の差ですが、先程も書いたように、ドラグ設定やフッキングの事を考えると、100~200gとはいえ少しでも負荷に耐えれる形を作っておきたい。

そうなってくると、可能な限りノットの強度を落とさず仕上げる工夫も必要になってきます。まぁ、これはシャローフィネスに限らず、どんなラインを使っていても必要になる工夫だと思いますが、0.4号の場合は、よりシビアな工程になります。

⑥ミッドリーダーの存在
切れ目

この辺りが議論の対象になっていた部分だと思いますが、許容範囲以上の負荷が掛れば、メインラインとミッドリーダの結束部分からパチンと切れます。根がかりするような方法で遊んでいない事が前提ですが、ラインが切れるという事は、ミッドリーダーの5~6M+通常のフロロリーダー+ルアーが魚に掛ったまま切れるという事になります。そんな状態で魚を泳がしたいと思う釣り人は一人も居ないと思いますが、今まで書いたようにドラグ設定やノット強度が適正でないと、結果的にはパチンと切れます。※この辺りの事も後日記事にします。

キャスト時やピックアップ時に大活躍するミッドリーダーですが、使う側が正しく許容範囲内で設定していないと、色んな意味でシステムの泣きどころになってしまいます。

………。
と、まぁ課題と注意点は多いんですが…。

これらを何とかしてでも使いたくなるメリットがありまして…。
では、次回はメリットのお話を。

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Comment

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  1. comment-user
    2013年7月23日 PM 6:25

    私事ですが、バスロッドとトラウトロッドの狭間で自分を見失いそうになっています(笑)

    • comment-user
      MACO
      2013年7月25日 AM 9:53

      鱸月さんなら、両方ってのもアリじゃないですか??(笑)

      最近はシーバス行ってないんですか??
      ちょっぴり寂しいですぅ~(>_<)

  2. comment-user
    2013年7月23日 PM 8:55

    やはり使う人と組み合わせる道具を選ぶ感じですね(-_-;

    メインラインとミッドリーダーを結接強度を落とすことなく、いかに結べるかが上手く使うこなす鍵となりそうです

    あとラインの引っ張り強度や摩擦強度ではなく、耐久性自体も気になります。これだけ細いとPEラインのウリの一つとも言える運用サイクルの長さも当然スポイルされているでしょうし…

    • comment-user
      MACO
      2013年7月25日 AM 9:57

      0.6号でなら特に気にする事ないですが、0.4号にしたとたんシビアになりますね~。
      間違い無く、F1セッティング並みです…。

      ミットリーダーとの結束は、殆ど強度を落とさず出来るんですが…。

      ばんぱくさんの言うように、耐久性がヤバイ感じです。
      多分ライン自体の強度が、既に95%程度になってる感じ…。

      色々と考えがまとまってきたんで、後日課題としてまとめてみます!!

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