シマノ14ステラC3000XG

シマノ14ステラC3000XGを使ってみた感想と特徴

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はい。
今回はシマノ14ステラC3000XGのお話。

数ヶ月前に購入し、しばらくの間保管されていたリールですが、釣り復帰してから3ヶ月程使ってみました。その間に数匹のシーバスともやり取りをしましたので、簡単に使ってみた感想をまとめてみたいと思います。

耐久性等、まだまだ使い込んでみないと分からない部分はありますが、とりあえずは現状でのインプレとさせて頂きます。

10ステラC3000HGとのスペック比較

以前使用していた10ステラC3000HGとのスペックを比べてみると、大きな違いがある項目と変わらない項目があります。

違いがある項目を赤、変わらない項目を青でマーキングしてみましたので、参考程度にご覧下さいませ。※クリックで拡大画像が表示されます。

10・14ステラのスペック比較

スペックだけを単純に見てみると、ドラグ分部とハンドルの長さ、スプール寸法が変わらないので糸巻き量も同じ。一方で、違いが出ている項目としては、ベアリングの項目と、ギア比が大きくなり最大巻上長が5cm程変わっています。

14ステラにもC3000HGがラインナップに加わりましたが、10ステラのC3000HGと同じ仕様なので、実際の釣行で違いが出てくる項目としては、ギア比が大きくなり、巻取り量の増加がXG(エキストラハイギア)の特徴になってくるかと思います。

C3000XGを選んだ理由

シマノの公式サイトを見ると、14ステラにも様々なラインナップがありますが、C3000HGでは無くC3000XGを選んだ理由としては、やはり巻取り量の問題。

巻き出しの重みや低速域でのリトリーブ等、ハイギアリールのデメリットとされている要素に関しても、前機では殆ど感じた事が無かったので、それならば巻取り量が多い分メリットが増えるはず。たかだか1回転5cmの差だとしても、数回転すれば大きな違いになります。

糸フケの回収が早くなるのは勿論、チョイチョイアクションでのキレや、リフト&フォール時の対応の速さ。アワセを入れる際やエラ洗いに備えてのラインスラッグ処理等。更に、一般的に挙げられているメリットの一つとして「感度」という項目もありますが、これはイメージが難しいですよね。

例えば風が強い日。

徒歩や自転車で街中を走っていると「風が強いなぁ」程度しか感じませんが、車で高速道路を走っていると、ハンドルを取られるほど強い風を感じた事があると思います。いくら風が強いといっても、歩いている場合ならビルとビルの間から吹き込んでくる風で飛ばされそうになる事はありませんが、高速道路の防風柵を抜けた際に「怖い」と思う程車を振られる事があります。

これが、速度による感度の違いで、釣りで言うならば「風」を「流れ」に置き換えてイメージすると分かりやすいかと。

話が逸れてしまいましたが、ステラに関してはX-SHIPの恩恵を受け、ハイギアリールのデメリットとされている要素を感じる事無く釣りを楽しめます。リトリーブ速度に関しては、使いながら合わせていけばいい。それよりも、エキストラハイギアのメリットが魅力だったので、今回はXGを購入しました。

14ステラC3000XGのファーストインプレッション

初めて14ステラC3000XGを使用したときの感想としては、前機以上に滑らかなのは言うまでも無いんですが、一番変わったと思ったのが「遊び」の少なさ。

分かりやすく例えると、シーバス釣りの中では使われる事が少ないデジ巻きのような巻き方をした場合、前機では多少の遊びがあったものの、今回のステラはピタっと止まる。ただの「止まる」では無く、「ピタっと止まる」という表現が一番しっくりくるイメージです。

シーバス釣りの釣行で使うシーンとしては、個人的に良く使っているチョイチョイアクションなんかで、ロッドの動きに合わせてリトリーブを止める際、以前はハンドルと止めた後に巻取りが止まるイメージでしたが、今回はハンドルを止めるとピタっと止まってくれます。

釣りをしている際のタイムラグが無くなったようで、使っていて気持ち良い。これが最初に使った時の感想でした。

好きになった機能

実際の釣行で何匹か魚を掛け、前機よりも使いやすくなっていて個人的に気に入った機能が「ドラグノブ」の形状です。幅が広くなって掴みやすい形に変わっています。

普段では気にならないような小さな事かもしれませんが、引っ掛かりが良いので、やり取りの最中にパッと掴めるのは非常に便利。微調整もしやすいですし、今のところ一番のお気に入りとなっています。

10ステラC3000HG ドラグノブ
10ステラのC3000HG

14ステラC3000XG ドラグノブ
シマノ14ステラC3000XG

その他のメリットを考えてみると、今後効果を発揮して欲しいと思う項目は、ベールの素材がステンレスからチタンに変わった事。

過去の写真を見てもらえば分かるんですが、釣りをしている時はリールを地面に置いてしまう事が多く、ベールは小傷だらけになってしまいます。今回は素材がチタンとの事なので、どの程度傷が減るのかも注目しておきたいと思います。

また、ベールの項目で「ベールの開き角度拡大。フルキャストしても衝撃で返りにくい」とありますが、これに関しては前機でもベールが返る事が無かったので、特に問題無いと思います。

これらの項目や、重心が手元に近くなった事に関しては、動画で詳しく説明してくれていますので、そちらも参考にご覧下さいませ。


※キングの言うように、彼女は釣れませんが…(笑

大まかな変更分部はカタログや公式サイトに書いてありますので、それらを参考にしてみて下さい。最初は「それ程違いは出ないだろう」と思っていた14ステラですが、使えば使うほど細かな変更点が見えてきます。

リトリーブが滑らかと言っても、ビニール袋の様にツルツルっとした滑らかさでは無く、シルクの様なシットリとした滑らかさなので、安定して巻き取る事が出来ます。

メンテナンスについて

使用後のメンテナンスに関しては、前機と変わらず、帰宅後にドラグを締めて冷たいシャワーでジャブジャブ流しています。サーフで遊んだ後は、多少砂が噛んでる事がありますが、少し丁寧に流してあげれば、次回からも問題なく使えます。

防水性が強化されているとの事なので、この辺りは安心感が増えましたね。

説明書
シマノ14ステラC3000XG

オイルやグリスに関しても、前機と変わらないお手軽構造になっていますので、自宅にてチョチョイと手入れをしてあげる事が可能です。

2014/11/13日 訂正とお詫び
購入時の箱を開けて調べたところ、コメント欄にて教えて頂いた通り、14ステラではオイルインジェクションが削除され、オイルやグリスに関しても注油禁止になってます。

注意文
シマノ14ステラC3000XG

本製品には、ラインローラーおよび本体には注油穴がありませんが、性能上は問題ありません。定期的に、弊社オーバーホールサービスを受けて頂くことを推奨します。

ラインローター、本体とローターの隙間に注油することはおやめください。本製品は水の浸入を抑えるパーツに特殊な、はっ水処理を行っています。潤滑剤が製品性能に悪影響を及ぼす可能性があります。

と注意文がありますので、メンテナンスに関しては、釣り具屋さんにリールを持って行き、シマノのオーバーホールサービスを利用するしかないようです。

箱の中を確認したところ…
シマノ14ステラC3000XG

「スピニングリールマニュアル」と「ステラ仕様書」の2種類が入っており、訂正文前に掲載した写真は「スピニングリールマニュアル」の物でした。こちらを読んで、前機とメンテナンス方法の変更は無いと勘違いし掲載してしまいました。ご迷惑をお掛けしましたことをお詫びするとともに、ここに訂正させて頂きます。

14ステラC3000XGを使ってみた感想・まとめ

今まで使っていた10ステラC3000HGの巻き心地が、ヌルヌルっと滑らか感が減り、スルスルっとスカスカ感が増えて来たので、今回リールを新調しましたが良い買い物が出来ました。

実際に使っていて、重さも気にならないですし、何といっても巻き心地が気持ち良い。

リールの購入には色々と悩むかも知れませんが、使っているロッドと対象魚に対して番手さえ合っていれば、どんなリールを購入しても良いのではないかと思います。ある程度の候補を絞ってから、お店に行って実際に巻いてみる。気になるリールを触らせてもらい、自分の感覚と合うリールを選ぶ。

同じ価格帯のリールでも、ダイワとシマノでは巻いた感触も違いますし、ベールを起こす感触だって違います。人それぞれで感じ方も違うので、ステラの感覚が合わないと思われる方や、ダイワの巻き心地の方がフィーリングに合うと思われる方もあると思います。

なので、色んなレビューを読んで欲しい物を見送るよりは、実際に巻いてみて自分の感覚で選ぶ方が、買い直しが無くなる観点からも、長い目で見ればお得になります。何よりも、ルアーで遊ぶなら、常に触れているアイテムになりますし。

リールは、自宅に飾って見て楽しむ観賞用のアイテムでは無く、海や川へ持ち出して自然を相手に遊ぶ消耗品。水も入れば砂も入ります。細かい事を気にしていると、楽しみに出掛ける時間を楽しめなくなってしまいます。

それよりは、財布と相談しながら自分の気に入った物を買って、使用後はノンビリした気分でメンテナンスしてあげる。で、次回の釣行日までをワクワクしながら過ごす方が、気分的にもリラックス出来る気がします。

とにもかくにも、人それぞれのレビューは参考程度にとどめておき、後は実際に触って気に入った物を使うのが一番だと思います。

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Comment

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  1. comment-user
    むぎわら
    2014年11月11日 AM 10:08

    10ステラ愛用中ですが、購入の際はかなり悩みましたが今の所、後悔や不満点はありません。
    長く使う物なので、本当に欲しい物を購入する方が、大事に使うので長持ちしますね。

    でも、大事にしすぎでメンテしまくりですが、それも至福の時だと思っています。笑

    • comment-user
      MACO
      2014年11月12日 AM 10:04

      釣り具に限った話では無いですが、欲しい物を我慢して別の物を買った場合、使っているうちに「やっぱりあっちにしておけば…」や「あっちを買ってたらどうなんだろう…」なんていう気持ちが出てくると思うので、それならば。って思います。

      まぁ、予算が許せばってのが前提ですけど(^_^;)

  2. comment-user
    匿名
    2014年11月12日 AM 11:55

    オイルやグリスに関しては前機と変わって注油禁止になってますよ。オイルインジェクションも無くなってるので、全く違うはずですが。

    • comment-user
      MACO
      2014年11月12日 AM 11:59

      えぇ!
      そうなんですか?!

      まだ説明書しか読んで無かったんで、気が付きませんでした!!
      申し訳けないです!!

      詳細を確認して、後日記事を訂正しておきます!!
      ありがとうございました!!

  3. comment-user
    2014年11月12日 PM 7:09

    私も、スピニングは、14ステラ3000HGMです。
    XGと悩みましたが、そこまでのハイスピードはシーバスでは要らないかなと思いHGMにしました。
    ボディがCではないも引っ掛かりましたが、まあ、十分コンパクトで軽いのでいいかな?と。
    でも、XGは魅力的ですね。

    私の場合、年間約200日の釣行で、最近はベイト率が高いですが、春頃からはずっと14ステラでした。昨日の釣行で感じたのですが、たぶん、ラインローラーのベアリングが塩噛みしています。
    シュルシュル言っていたので気付いたのですが、釣行後にラインを切って、フリーで回したら異音はしませんでした。確実にラインローラーの問題かなと。
    マグシールドのように完全シールドされている訳ではないので、オイルも注せないとなると、メンテに出すしかないかな~っと思っているところです。
    本体への水の侵入防止性能は上がっているようですが、一番海水に触れるラインローラーについてはもう少し頑張って欲しいかなと思っています。だってステラですから (^^

    • comment-user
      MACO
      2014年11月12日 PM 9:18

      自分の場合、大は小を兼ねるの精神でXGをチョイスしました!(笑)

      今回の記事でコメントを頂いて初めて気が付いたんですが、14モデルは注油出来ない仕様になっているんですね。購入時に箱から出して説明書を読んでたら、前機と同じ説明が書いてあったので、この部分は変更無しなのかと思ってました。

      知らないままだと、追々メンテナンスする際に戸惑ったと思うので、早めに教えて頂いて助かりました(^_^;)

      それにしても、年間約200日の釣行って!エゲツナイですね~!!自分が良く出かけてた頃でも、そのペースにはついていけません~(汗

      坊ちゃんが産まれるまでは、仕事が忙しくなる年末前にメンテナンスに出して、年内に返却。新年はメンテナンス済みリールで気持ちよくスタート。っていうのが恒例でしたが、今は釣行回数が少ないので、逆にメンテに出すキッカケを見失ってます(^_^;)

  4. comment-user
    2014年11月18日 PM 6:23

    私もオイル注油の件は気になって見てみましたが、確かに、ラインローラー部への注油はできなくなっていますね。
    何か、14ステラから、ラインローラー部も浸水しにくい構造になっていると聞きましたが、その結果として注油もダメになったんでしょうね。
    既にシュルシュル言っている私のステラは、メンテに出すしかなさそうですね。

    • comment-user
      MACO
      2014年11月19日 AM 11:45

      本文の追記に写真を掲載してみましたが、記載されている文章には「本製品は水の浸入を抑えるパーツに特殊な、はっ水処理を行っています。」とありますので、基本的には良く洗う。それでダメならメンテに出す。

      といった感じになるんですかね。

      それにしてもシュルシュル音。気になりますね~。砂が噛んだ後なんかは、たまにシュルシュル聞こえる事もありますが…。

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