ブランジーノ AGS 94MLを使った感想と旧モデルとの比較!
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はい。
今回は、ブランジーノ AGS 94MLについて。
アーバンサイドカスタムシリーズを使い始めて6年程経ちますが、AGS 87LMLや87LMLを使っていて大きな不満は無かったものの、場合によっては「もう少し重いルアーを投げたい・もう少し飛べば…」と思う事も。
そこに登場したのが、ロッドの長さと硬さを変更した「ブランジーノ AGS 94ML マッチザバイトカスタム」。同一シリーズでは、始めての9フィートクラスとなり、キャスト出来るルアーの重量も、35gまでと増えました。
AGS 94ML 解説動画
まさに、気になっていた部分に焦点を当てた仕様だったので、発売と同時に購入し、実際に使ってみました。使用時間は短いものの、このモデルの特徴や旧モデルとの違いを感じる事が出来たので、ファーストインプレッションとして、まとめてみたいと思います。
ブランジーノ AGS 94ML マッチザバイトカスタム
まず最初に、ロッド自体が長くなっているので、今までよりも長く感じるのは当然ですが、手に取った瞬間に感じたのは、グリップ部分の素材が変わったのか、今までのモデルよりも固くて密度が高まった印象。
言葉では伝えにくいのですが、アンコ抜きしたシートのようなイメージ。今までは多少のフワっと感がありましたが、AGS 94MLのグリップはペタンとしていて、ダイレクトにロッドを持っているような感覚になりました。
グリップエンドの装飾は、アーバンサイドカスタムが黒金、AGSアーバンサイドカスタムは赤金でしたが、今作のマッチザバイトカスタムは灰金に。カチカチっという音が、釣りへのモチベーションを高めてくれる、ノック式リールシートも健在です。
AGS 87LMLの時は、購入直後に割ってしまったエアガイドシステムですが、AGS 94MLにも搭載されているので、取り扱いに注意をしなくては…。何となく気が付きましたが、今作からルアーホルダーも配備されたようですね。
ロッドは長くなりましたが、グリップエンドの接続部分が伸びている為、リールをセットした状態で握っても、これと言った違和感は感じません。人差し指を引っ掛けるリングの位置も、無理せず届くので、スムーズに機能しています。
AGS 94MLと旧モデル(AGS 87LML / 87LML)の比較
今回のAGS 94MLにて、グリップ部分の長さが変わりましたが、微々たる延長なので、実際に使ってみても全く気になりません。違いが分かりやすいように、過去のモデルとの比較写真を用意してみました。
こうして並べてみると、延長されているのは1cm程度で、エンド側・リールシート側の長さは変わっておらず、継ぎ目部分が延長された感じですね。
ロッド自体が長くなったものの、グリップ部分の長さが変わらないので、全体的なバランスが崩れるのでは?という声もありましたが、釣行時を思い出してみても、これといって使いにくいイメージはありませんでした。
個人的には赤金が好みでしたが、グリップエンドの装飾も綺麗ですね。AGS 94MLは、指を引っ掛けるリング位置が離れたように見えますが、リールの位置が変わっているので、今までと変わらない持ち心地です。
AGS 94MLの使用感・軽いルアー
まず最初に、ロッドを準備している時点で感じましたが、今までのモデル(AGS 87LML / 87LML)と比べ、別物では無いかと思える程、しなりが少なくパリッと硬くなった印象で、負荷を掛けた時の反発力が高まったイメージ。
重量の許容範囲が増え(7~35g)たからか、実際に構えた感じでは、重いルアーを投げれるようになっても、軽いルアーが飛ばなくなるのでは?と思える程の硬さ。そんな中、愛用のスーサン(7g)を投げてみると、気持ち良い弾道で飛んで行きます。
キャスト時にしなる感覚が少なく、曲がらない棒を振りぬいている感じですが、ルアーの姿勢は安定し、グラバー68を投げているのかと思える程、一直線にスーサンが飛んで行く。
指を離すタイミングを失敗すると、飛んでいるルアーがクルクル回って失速する事がありますが、シュッと飛んで飛距離を伸ばし、シュッと着水するイメージ。ロッドを振った感触としては、若干細くなっている気もするので、キャストスピードが変わったのか…。
許容範囲の軽量側は(7g)となっていますが、スーサン(7g)の飛行姿勢は今までに無いほど安定し、ちょっとした感動がありました。ただ、軽いルアーを投げる際、曲がらない棒を振りぬいている感覚に慣れるまでは、時間が掛かりそうな予感がします。
AGS 94MLの使用感・重いルアー
一方、今までは背負うような感覚になり、投げる事が難しかった20gを超えるルアーも、実際に投げつつ飛距離を計ってみました。最初に投げたのは、24gのウェイトがあるノーマル冷音。次に投げたのが26gのバリッド90ですが、どちらも驚く程の飛距離が出ています。
今までのモデルでは、曲げつつ乗せながら投げる感覚だった重量のルアーを、通常の感覚で思い通りに振り抜く事が出来ます。
AGS 87LMLで扱う、10g後半のルアーと同じような感覚。ロッドをしならせつつパワーを溜めて、反動を加えながら放出する。20g後半のルアーを、気持ち良く振り抜く事が可能で、キャスト範囲が一気に広がります。このキャスト感には、夢中になるかと。
AGS 94MLの特徴と使用感について
キャストの雰囲気が掴めたので、実際の釣行感覚で使ってみましたが、ロッドは長くなっているものの、グリップ部分の長さは大差が無いので、チョイチョイアクションに関しても、違和感無く動かす事が出来ました。※多少、重くなった気もしますが…。
また、人差し指を引っ掛けるリングのポジションが良いので、リトリーブ中のグリップ感も違和感がありません。
リトリーブ中のロッド感度に関しては、ロッドの硬さとグリップの素材が変わったからか、伝わってくる情報のダイレクト感が、今までよりも増しているように思います。ただ、ロッドが長くなっているだけあって、慣れるまでには多少の時間が掛かるかも…。
お試し釣行にて、シーバスは釣れなかったものの、数匹のボラが掛かりましたが、全体的に入り込む(追従して曲がる)というよりは、反発力に近いハリのある感触で、パワーを持って引き寄せるといったイメージかと。
勿論、パワー不足を感じる事は一切なく、障害物の回りでも強引にコントロールする事が可能。ただ、ハリと反発力が増えているだけに、シーバスを掛けてからのやり取りでは、身切れによるバラシに注意が必要かも知れませんね。
ブランジーノ AGS 94MLを使った感想・まとめ
アーバンサイドカスタムシリーズのロングロッドモデルという事で購入した、ブランジーノ AGS 94ML マッチザバイトカスタムですが、今までと比べ大幅に変わった部分は、キャスト感の向上とロッドの硬さではないでしょうか。
飛距離とキャスト精度の向上
連動する2つの要素になると思いますが、ロッドがパリっとした事によって、思っている場所にルアーを着水させやすくなりました。
ルアーをリリースした直後、リールシートのリングに、ラインを離した人差し指を掛けると、その延長線上にルアーが着水するような感覚。放出されたルアーが、クルクルと回ってしまうケースも減り、安定した飛行姿勢で飛距離を伸ばしてくれます。
反発力のデメリット
一方、注意点としては、アーバンサイドカスタムと同じ感覚の硬さでは無いという事。
ロッド自体にはハリが有り、押しても戻ってくるような反発を強く感じます。アーバンサイドカスタムのロングロッドモデルというよりは、Orbit3の後継機といったイメージが近いのかと。
飛距離・キャスト精度・感度といった特徴は、魚を掛けるまでなら有利に働くと思いますが、バイトが出た瞬間や、シーバスを掛けてからは、オートマチックに巻き寄せるというよりも、使用者の感性を求められる部分が出てくるかも知れませんね。
今後の課題
正直なところ、キャスト時の感覚が思っていたよりも硬く、カッチリとしている印象なので、慣れるまでには時間が掛かると思いますが、今までに挙げた特徴は、旧モデルと比べても、大きなアドバンテージになると思います。
現時点の印象としては、ショートグリップで扱いやすく、投げて良し、感度良しで、釣る為に必要な要素が揃っていますが、「ここまではやっておいたから、後は上手に寄せてキャッチしなよ~」と言われているような、ツンデレっぽいイメージ…。
旧モデルとは違う感覚ですが、これからの釣行ではAGS 94MLを持ち出し、早めに仲良くなれるよう努力してみたいと思います。
シーバス関連に関するお知らせ
現在、シーバス釣りに関する内容は、新ブログ『まころぐ』にて更新中です。当ブログよりも、丁寧に解説するよう心掛けていますので、宜しければチェックしてみて下さい!!
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。今回の投稿と同じカテゴリーにある、次の記事は「コンパクトなシーバスロッド!ダイワのモバイルパック705TMLS!!」、前の記事は 「シーバスロッドの選び方と値段による性能の違いについて!」となっております。
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寄せも多分大丈夫だと思いますよ。
極端な言い方ですが、キャスト時は竿先メイン、ファイト時はもっとロッド一杯仕事してくれる竿だと思ってます。
チーバスでは曲がらんでしょうけど(笑)秋のサヨリの魚にはいい仕事すると思ってます。
僕のアコウロッドはどこにもなく、唯一あったソルティストは雷魚ロッドみたいにかっちかちで…(汗)
偶然あったDAIWAの2ピースバスロッドに変更しました。
安く上がったんで、バチ用にラブラックスの87LMLというUSCの廉価版みたいなのあったんでちょっと考えたんですが、ガイドがAGSなんですね、AGSはMACOさんの一件の知ってますし調べたら強度確保の為脚の部分の厚みがFUJIの金属製よりもあってスレットなじみが悪くスレッド割れが発生すると(ただし他社ブランクスに自己AGS化したものでの事、DAIWAは不明、A社はあったような)いうのもあったんでどうも好きになれないんです。
秋のサヨリは、ばっちりイメージ出来ているんですが…。
問題は、バチシーズンのチーバスかと(^_^;)
来月下旬辺りまでは、アベレージが下がって、小さいのから食ってくる事が増えると思うので、40cmクラスを寄せる時は、ちょっぴり神経使う事になりそうな気も…。
AGSに関しては、釣りをしている最中に気になる事はありませんが、割った事があるだけに、移動や保管時には注意を払ってます。慣れてしまえば意識をする事はありませんが、AGSのメリットとしては、やはりのティップの収束が早くなる事かと。
AGSを初めて使った時は、遊び部分が少なく、踏み込み直後から始動する、車のブレーキのような印象を受けました。ラブラックスの87LML、チェックしてみましたが、確かに廉価版みたいな感じですね~。一度、お試し感覚で使ってみられては?※で、合わないようなら即売却で…(^_^;)
結局やっぱり僕は山鹿好き(笑)
アーリープラス89Lにしました。
94MLの大野氏の解説出てますよ~
http://www.fimosw.com/u/seascape/izec1oexg7wavb
アーリープラス、説明を読んでいると、似たような内容になっていますね~。
また、感想でも聞かせて下さい~!!(^^ゞ
ご本人の解説、チェックしてきましたよ~!!
文章の途中にあった、「これまで9ft台のロッドでは物凄くソフトなロッドか」と「9ft台半ばのレングスでオービット3の操作性を」の部分に、言いたかった事が集約されているような気がします!!(^_^;)
早速のインプレ、非常に参考になります。
グリップエンド、ほぼ同じですね。
となると一般的な94MLより長めのロッドとして使えそうで、私的には理想的な感じです。
あとはお金貯めないとw。
ロッドの長さが変わったので、グリップエンドも多少は長くなってるかと思いきや…。
こうして並べてみると、殆ど変わっていませんね~(^_^;)
実際に釣りをしても、グリップ部分が気になる事はありませんでした。まぁ、長くなっているだけに、リトリーブ時は体感的に重くなってる気がしますが…。
軍資金、頑張って貯めて下さい!!(^^ゞ
初めまして。94自分も気になってたので大変参考になりました。因みに自分もアーバンサイドO3使いのホームが西宮ドブのガンプラ大好きの一児の父親デス。色々趣味モロ被りで、しかもシーバス狩りのホームまで被ってそうなので、もし現場で会う機会があればよろしくです
初めまして!!
コメントありがとう御座います!!(^^ゞ
本当に、色々と被ってますね!!(笑
ロッドはO3を使っているとの事、自分は少し硬いように感じてO3は見送りましたが、94MLの感覚はO3寄りだと思います。
それにしても、ホームの釣り場も似たような場所だと思いますし、釣行時間が被れば、お会いする事もあるかもしれませんね。他のアングラーさんを見かけたら、O3を使ってないかチェックしつつ、お会い出来る日を楽しみにしておきます!その際は、こちらこそ宜しくお願い致します!!(^^ゞ
是非こちらこそよろしくです。因みにO3以外にも他の方のコメントにあったラブラックスags87使いでもあります(笑)他にモアザンags96、911mmh、バリスティクなどにセルテかモアザンで出撃してますのでよろしくす
おぉ!
色々と使っておられるのですね~!!
アングラーさんを見かけたら、頑張ってチェックしたいと思いますが、暗い時はなかなか難しいかも…。自分は94ML使ってると思うので、そちらでもチェックしてみて下さい!!(^^ゞ
ダブルチェックで行きましょう!!(笑