ガンプラのスジ彫りにはBMCタガネという道具がオススメ!!
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はい。
今回は、ガンプラのスジ彫りに使っている道具のお話。
今までなら、雑誌や本を買わないと見られなかったガンプラの作例ですが、最近は検索を掛ければ色んな方が作ったガンプラをチェック出来てしまいます。
色んな作例を見ていると、ただただ見とれてしまうような物もあって楽しいのですが、気になるのが塗装とディテールアップの部分。その中でも「スジ彫り」に関しては、センスの塊のような凄い作品も有りますよね。
そんなスジ彫りですが、愛用している道具についてまとめてみます。
スジ彫りについて
まず、スジ彫りは「合わせ目消し」で消えてしまったモールドを彫り直したり、くぼみの甘い箇所に対して彫りを加える事により、立体感を出す手法です。予めスジ彫りを行う事によって、墨入れ作業も楽になったりするんですが、このスジ彫りという作業は奥が深い。
既存のモールドを彫り直すのは比較的簡単なんですが、新たに加える場合は相当なセンスが必要かと。
何も無い部分にスジを彫る作業は、ガイドを使えば直ぐに引けますが、難しいのはその周辺のデザインセンス。例えば、線を一本追加するにしても、その周辺のパネルがどうなっているのかをイメージし、それに合ったように周辺にもスジ彫りを入れたり。
手に取ったパーツに対して、何も考えず気分よく新しいスジ彫りを加えると、最終的にバランスが悪くなったり、どこかチグハグな感じになってしまったり。
自分にはガッツリとパネルをイメージ出来るセンスが無いので、基本的には既存モールドの彫り直しと、最小限の追加程度しか弄れません。
スジ彫りに使う道具
基本的には溝が彫れれば良いので、スジ彫りに使う道具は、デザインナイフやPカッター、エッジングソーやヤスリ、ケガキ針や押しピンといった感じで人それぞれ。
これらの道具を一通り試してみて、使い難いなぁと思いつつ、Pカッターとケガキ針辺りで落ち着いていたんですが、とある道具を使って以来、スジ彫りに関しては「コレしか無い!」と思える程しっくりと手に合ったので、以降はそればかり使っています。
スジ彫りに最適!BMCタガネ!!
その道具は、スジ彫りの為だけに作られていて、刃先がタングステンで作られている超有名なアイテム。ご存知の方も多いと思いますが、独自のプラモ関連ツールを多数扱っている、スジボリ堂さんから販売されているBMCタガネという商品です。
このBMCタガネを使って以来、今まで苦手意識のあったスジボリが楽になりました。表面処理をしていて、今までならスルーしていたようなモールドでも、BMCタガネを取り出して、気軽にカリカリと彫れてしまいます。
BMCタガネの特徴
今まで使ったツールの中で、一番使いやすいBMCタガネですが、メリットは沢山あるものの、これと言ったデメリットは見当たりません。一応、使用上の注意点としては、ねじったり押し当てたりすると先端が欠ける場合があるらしいのですが、今までに欠けてしまった事はありません。
安定して綺麗に彫れる
デザインナイフを使った場合、上図のように「レ」の字になってしまい、力の加減で溝の太さや深さも安定しにくいのですが、BMCタガネを使うと、一定の太さをキープしながら、綺麗な凹みで彫ることができ、彫り口も潰したように盛り上がらず、シャープに彫れます。
太さを使い分ける
BMCタガネの太さは多数ラインナップされており、スジ彫りを行う部分によって、好みの太さを選べるのもメリットの1つ。数種類の太さを使い分ける事によって、墨入れを行うとモールドにメリハリが付きます。
墨入れが綺麗に仕上がる
彫っている断面が「レ」の字では無く、綺麗な凹みになっているので、墨入れ時に塗料の廻りも良くなり、安定した状態で流すことが出来ます。また、エッジも綺麗に仕上がるので、拭き取り作業も楽になります。
使用頻度の高いBMCタガネのサイズ
刃先の太さの違いによるラインナップは豊富で、小さい番手ほど細かく販売されているんですが、自分の場合、腕や足といったメイン装甲のパーツは0.20を基準に使っていて、マスク部分や細かなモールドは0.15と0.10を使い分けています。
マスク部分に0.20を使うと、さすがに太くなってしまいますが、BMCタガネを初めて購入するのであれば、0.20辺りを1本持っておくとボディー全体に使いやすいと思います。
スジ彫りにはBMCタガネ・まとめ
今回は、かなりメジャーなアイテムのBMCタガネについて書いてみましたが、今まで使ったスジ彫りツールの中では一番使いやすく、愛用している道具です。スジ彫りが苦手という方は、一度お試しで使ってみられると良いかもしれません。
刃先が甘くなれば、スジボリ堂さんに送って研ぎ直してもらう事も出来ます。
ただ、BMCタガネは人気のアイテムなので、一般的に良く使われるようなサイズや、少し特殊なサイズに関しては、販売ショップで在庫切れになっている事も多く、何店舗かをチェックして、ようやく見つかるといっと事もしばしば。
欲しいと思ったサイズの在庫があった時点で、購入しておくのが無難だと思います。とにもかくにも、スジ彫り作業が楽になって、墨入れも綺麗に仕上がるBMCタガネ。まだ使った事が無いようであれば、是非一度試しに使ってみて下さい。
次回は、BMCタガネの使い方について書いてみます。
ガンプラに関するお知らせ
現在、ガンプラに関する内容は、新ブログ『まころぐ』にて更新中です。当ブログよりも、丁寧に解説するよう心掛けていますので、宜しければチェックしてみて下さい!!
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。今回の投稿と同じカテゴリーにある、次の記事は「BMCタガネを使ってガンプラに簡単スジ彫りを追加する!」、前の記事は 「MG サザビー&ニューガンダム Ver.kaの制作日記」となっております。
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最近は休みは家に籠ってルアーを作ってるのですがデュアルのルアーを見てるとルアーアイのはまる穴がボディに埋まるように作られててもっとも魚らしい作りになってるんですね。
自分の結論としてはルアーのより魚らしさを出すにあたってルアーアイの部分を深く掘り上げることでリアルさを出すことができるのかなと解釈しています。しかし、ルアーアイの穴掘りが彫刻刀ではうまくいかなくてこのブログで紹介されているタガネを買ってみて試してみようかと考えています。
バチシーズンになりましたが、相変わらず釣りには行かず、深夜にパチパチとプラモを作る日々が続いています~(^_^;)
ルアーのアイ部分の加工ですか~。
BMCタガネをルアー製作に活用する発想はありませんでしたが、アイ部分ならタガネよりも電動のハンディーリューターの方が加工しやすくないですか??
まぁ、BMCタガネも2mmか3mm幅位までラインナップがあったと思いますので、使いやすいツールが見つかるといいですね!!(^^ゞ