シーバスロッドの選び方と値段による性能の違いについて!
- 投稿日2016.02.23
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はい。
今回は、シーバスロッドの違いについて。
少し前の記事にて、フラッグシップ機と呼ばれるハイエンドモデルと、中~下位機種におけるロッドの違いが分かりにくいというコメントを頂きました。確かに、各メーカーによって多くのシリーズが展開され、販売されている価格帯も様々。
メーカーサイトを調べてみても、沢山販売されているシーバスロッドの中から、どれを選べば良いのか迷ってしまうかも知れません。今回は、価格面に現れているモデル別の違いや、シーバスロッドの選び方について、自分なりにまとめてみたいと思います。
価格の違いは使用素材と導入技術
ハイエンドモデルとエントリーモデルにおける価格の違いとして、真っ先に思い浮かぶのは、ロッドの素材となる材料と、導入されている技術の違いが挙げられるかと。例えば、「DAIWA」さんのシーバスロッドを見ても、これだけのシリーズが販売されています。
種類が多過ぎるのでミドルクラスは飛ばし、モアザン ブランジーノ AGS(ハイエンドモデル)と、リバティクラブ シーバス(エントリーモデル)の2機種に絞って、それぞれの素材や技術について、簡単に比較してみたいと思います。
ハイエンドモデルの場合
公式サイトの「DAIWA TECHNOLOGY」を確認すると、カーボン繊維の巻き角度を工夫する事によって、パワー・操作性・感度が向上し、エアガイドシステムの搭載で、釣り場の状況やルアーのアクションをダイレクトに伝えるといった、釣り人が喜びそうなワードが詰まっています。
エントリーモデルの場合
一方で「リバティクラブ シーバスのページ」を確認すると、「気軽に楽しくシーバスを釣りに行こう!」というタイトルからも分かるように、仕様の項目では「グリップ」や「リールシート」といった、外見的な要素が多くリストアップされています。
聞いた事も無いような、子難しい単語がズラリと並んでいる「モアザン ブランジーノ」と、具体的なテクノロジーの記載が無い「リバティクラブ」のページを見比べれば、10倍近く変わってくる販売価格の理由が一目瞭然かと…。
シーバスロッドを選ぶ要点
ロッドの使用感に関しては、実際に使い込んでみないと分からない事も多く、カタログスペックや店頭で触っただけでは掴みきれませんが、改善したい要素を元に、理想に近づける為の簡単なチェック項目が幾つかあります。
飛距離を伸ばしたい
現在使っているロッドよりも、長さのあるロッドを選ぶ事で飛距離が伸びる。反面、キャストの精度や感度が低下してしまう可能性も。
感度を上げたい
現在使っているロッドよりも、短くて硬さのあるロッドを選ぶ事で感度が上がる。反面、飛距離が落ちたりバラしが増えてしまう可能性も。
バラしを減らしたい
現在使っているロッドよりも、長くて柔らかいロッドを選ぶ事でバラしが減る。反面、キャストの精度や感度が低下してしまう可能性も。
キャストの精度を上げたい
現在使っているロッドよりも、短くて硬さのあるロッドを選ぶ事で、キャストの精度が上がる。反面、飛距離が落ちたりバラしが増えてしまう可能性も。
ロッドを使っている際、不満となって現れる代表的な項目と、それらの解決策を挙げてみましたが、こういった部分を意識して探せば、理想に近い物を選ぶ事が出来るかと。その一方で、どの項目にも対極的な反作用が生まれてしまいます。
反作用が起こる原因としては、長ければ「しなり」やすく、短ければ「反発」しやすくなるといった性質が挙げられます。短く折った「そうめん」と、そのままの「そうめん」をイメージすると、分かりやすいかも知れませんね。
短く折ったそうめんを摘んで、先端を触ってみると、その感触がダイレクトに伝わってきますが、長いままのそうめんは、しなる事によって力を吸収してしまう。棒である事には変わりないので、ロッドに関しても同じような現象が起こります。
ハイエンドモデルを選ぶメリット
こういった反作用を極力抑え、「飛距離」「感度」「追従性」「キャスト精度」といった、シーバスを釣るために有利な要素を共存させる為の工夫が、ハイエンドモデルと呼ばれるシリーズに搭載されている事があります。
例えば、「シマノ・エクスセンス」のページを見ていると、反作用が出る要素を共存させた紹介文が並んでいます。
NEW エクスセンス
泉 裕文
感度と操作性の高さ、バイトを弾かないノリの良さ、飛距離、パワーといった基本性能に磨きをかけた、いわばバージョンアップアイテム嶋田 仁正
バイブレーションプラグを引くと細かい振動がすべて伝わってくる。加えてバイブレーションをリフト&フォールして釣るような場合でもリフト時のバイトを弾きづらい。コンッと当たった瞬間にティップだけスッと入る。引用元 :『シマノ・エクスセンス』
こういった解説を読んでいると、泉氏の「感度」と「バイトを弾かないノリの良さ」は、反作用を起こしやすい特性から共存が難しいですし、嶋田氏の「細かい振動がすべて伝わってくる」と「バイトを弾きづらい」も同様ですね。
サイトの説明を読めば分かりますが、どちらのロッドも「ティップ(先端)」や「ガイド」を工夫する事によって、硬い事で伝わりやすい感度と、しなる事で食わせやすいノリの良さといった、対極にある要素を共存させた事になります。
ハイエンドモデルを選ぶ利点としては、シーバス釣りに必要な要素を取り込みつつ、共存が難しい要素のデメリットを薄めたり、限定されたシチュエーションに特化し、魚種に対する専門性の高い技術を使える事にあると思います。
ハイエンドモデルが最良では無い
ロッドの購入を検討していると、いかにも釣れそうな単語が並んでいる、ハイエンドモデルに惹かれてしまいますが、高額なロッドを買えばシーバスが釣れる訳でも無く、安価なエントリーモデルでは釣れない訳でもありません。
ロッド選びで重要なのは、使い手とフィーリングが合うかだと思います。
ズラリと並んだテクノロジーよりも、普段遊んでいる釣り場で使ってみて、ストレス無くキャスト出来るか、違和感なくリトリーブできるか等、自分目線での使用感が大切かと。
実際に使った際、使用感に不満が無ければ長く使うロッドになるでしょうし、フィーリングが合わない・思っていた感触では無いとなれば、釣行ごとにストレスが溜まり、次のロッドが欲しくなってしまうかも知れません。
なので、ハイエンドモデルに搭載されているテクノロジーありきでは無く、実際に使ったフィーリングの元に、高価なテクノロジーがあったというのが理想なんだと思いますが…。小まめに買い替える事が出来ないだけに、お気に入りを見つけるのは難しいですね。
シーバスロッドの選び方
これからシーバス釣りを始める場合、どの程度の気概があるかによって、最適な予算が変わってくると思います。例えば、友達同士のアウトドアレジャーなど、一時的な使用が目的であれば、メーカー最安値のエントリーモデルで十分。
一方、新しい趣味として、しばらくの間は続けるつもりであれば、最初からミドルクラスのロッドを選ぶ方が良いように思います。
釣行回数を重ねてキャストに慣れた頃、シーバスの釣り方について興味が出てくると、使っている道具についても知りたくなります。安価なモデルを購入した場合、この辺りのタイミングで、上位機種が欲しくなってくるハズです。
なので、最初からミドルクラスのロッドを選んでおけば、買い替え費用も節約できるし、シーバスを釣る為の感覚も掴みやすくなるかと。
また、既にロッドを所有していて、二本目・三本目の購入を検討している場合。まずは、現在使っているロッドの不満な部分を挙げ、改善する為に必要な要素と用途を考え、メーカーサイトや店頭の中から、希望にあった道具が無いか探してみる。
自分の場合、色んなロッドを試していましたが、6~7年前に使い始めたアーバンサイドカスタムの使用感が気に入り、後継機を含めて自分の中での定番となりました。
自分に合う物を探すのが難しい道具なだけに、今のところ他のロッドを試す予定はありません。※購入したロッドが思っている感触と違えば、綺麗なうちに売却してしまい、次の候補だった物を買い直すという手もありますが…。
また、「小規模河川」「河口部」「サーフ」「港湾部」など、それぞれの釣り場に合わせて、複数本のロッドを揃えるのか、一本のロッドを購入し、色んな釣り場で使い回すのかといった違いでも、選び方の要点が変わってくると思います。
シーバスロッドの選び方と性能の違い・まとめ
釣りで使用するロッドに関しては、カメラや車・電化製品等と同じく、好みに合う物を使えば良いと思います。子供の運動会を撮影する際、高級レンズを装備した一眼を使う人も居れば、コンデジで撮影している人も居ますし、スマホで十分という人も。
重い機材を持ち回った対価として、一眼で撮った写真は主役が引き立つ綺麗なボケ味を。コンデジを使えば、荷物量と撮影写真のバランスが取れた結果に。スマホで撮影すれば、荷物フリーで身軽な動きやすさを手にする事が出来ます。
荷物を減らして、写真を撮りたい人にとっては、EOS-1Dや5D Mark IIIがベストでは無く、PowerShotやIXYが最適なハズ。
また、DIGIC 7で撮影した写真と、DIGIC 6で撮った写真を並べて拡大すれば、ブレ補正と低ノイズ化を実感できるかも知れませんが、単体で出てきた場合は、どちらで撮影した写真か判別できない可能性の方が高いかと思います。
ハイエンドロッドに搭載されている、テクノロジーも同様で、カタログやホームページを読めば頭に入りますが、それらを体感しながら釣りをする訳では無いですし、「今のキャストはエアガイドシステムのおかげで決まった!」と思う事もありません。
それぞれのロッドを一緒に並べて、長時間の投げ比べでもしない限りは、漠然とした感覚でしか違いが分からないと思います。※毎日のようにロッドを振っている、またはガッツリと使い込んでいる人であれば、モデル間の違いや特徴に気が付くかもしれませんが…。
ハイエンドモデルと、中~下位機種におけるロッドの違いについては、シーバスを釣る為の専門的な技術と素材の差にありますが、それらが明確に分かるとは限らないのも事実。
最終的にクラス云々は関係なく、自分自身が使ってみて、購入時の値段や釣り場へのマッチング、使用感に不満が無いといった感じで、トータル的な満足度が高ければ、それが良いロッドなのだと思います。
まとまりの無い文章をダラダラと書いてしまいましたが、まずは「しっくりくる」ロッドを探すのが大切かと。
シーバス関連に関するお知らせ
現在、シーバス釣りに関する内容は、新ブログ『まころぐ』にて更新中です。当ブログよりも、丁寧に解説するよう心掛けていますので、宜しければチェックしてみて下さい!!
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。今回の投稿と同じカテゴリーにある、次の記事は「ブランジーノ AGS 94MLを使った感想と旧モデルとの比較!」、前の記事は 「シャローフィネスの感想・今後の課題編」となっております。
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すいませんm(._.)mありがとうございます。
最近は中級でいい気がしてます。
リールは別ですけどね。
こちらこそ、まとまりの無い感じになってしまい…。
何だか申し訳ないです…。
やはり、気に入った物を使うのが一番だと思いますよ~!!
まぁ、そういった道具に出会うまでが、難しいのかも知れませんが…。
といいつつ、ロッドを買ってしまいました!!(笑
大学の頃にバイト初給料で買ったシーバスロッドがもうぼろぼろ。安くても五年間シーバス釣ってこれた想い出の深い竿でもあるので部屋に飾りました。
そして、次なるロッドはシマノのエクスセンスのベイトロッド。男は海でベイトだ(笑)
そして、質問なんですが買うときに竿の曲がり具合は気にしてますか?
ベイトロッドですか~!!
自分も一時期使っていましたが、やはり海ではスピニングの方が使いやすく、この時期の冷たさに我慢が出来ず、現在は殆ど出番が無い状態です…(^_^;)
ロッドの曲がり具合いというと、魚を掛けた時の弧の形状でしょうか?
それとも、ロッド自体の柔らかさでしょうか??
弧の形状であれば、それ程気にしませんが、柔らかさは気になりますね。魚を掛けるまでは硬めの方が使いやすいと思いますが、魚を掛けた後は柔らかい方が安心出来るかと…。どちらかと言えば、柔らかい方が好みではありますが…。