曲面や切れ目があるガンプラのデカールの貼り方

はい。
今回は、ガンプラデカールのお話。

小さな水転写デカールであればテンポ良く貼っていけますが、曲面や切れ目のあるパーツへ大きめのデカールを貼る際は、少しばかり気を使います。

ガンプラのデカールは貼りやすく、曲面でもシワになる事が少ないと思っているものの、目立つ部分で失敗してしまうのも嫌なので、今回は丁寧に作業を進めてみました。MGニューガンダムを例に、曲面や切れ目へデカールを貼る工程をまとめてみます。

水転写デカール貼りの準備

基本的には通常の準備と同じなんですが、今回は簡単な曲面なのでマークソフターは使用せず、手元にあったマークセッターで代用。マークセッターにも多少の軟化剤は入っているので、簡単な曲面であれば十分対応出来ると思います。

準備した物

他には、ピンセットや筆、途中で使用するドライヤーを用意しておきます。※水分を押し出す際に、綿棒の方がやりやすいようであれば、綿棒も準備しておいて下さい。

パーツ曲面へデカールを貼る

貼りたいデカールをぬるま湯に漬けて柔らかくしたら、ティッシュやザルの上に置き簡単に水分を取る。その間に、デカールを貼り付けたい部分へ、少量のマークセッターを付着させておきます。※デカールを乗せた際、薄っすらと全体に行き渡る程度。

マークセッターを付着

デカールの水分が落ち着き、簡単に動かせる状態になったら、ピンセットや濡らした綿棒を使って、マークセッターの上へスライドさせるようにしながらテカールを乗せる。位置がズレた場合は、デカールの端を押しながらポジションを修正。

デカールの貼り付け位置が決まれば、筆や綿棒を使って、パーツとデカールの間にある水分やマークセッターを取り除いていきます。その際、力を入れたり無理に動かしたりすると、デカールが破れてしまう事もあるので、軽くタッチする程度で押し当てて下さい。

筆で水分を押し出す

自分の場合、綿棒よりも筆の方が使いやすいので、殆どの作業を筆で進めていきます。筆と綿棒のどちらを使っても大丈夫でが、曲面パーツに関しては、筆の方が追従性があって使いやすいように思います。作業を進めていて、シワになりそうな場所があれば…。

こんな感じで

デカールの上からマークセッターを追加し、筆を押し当てながら馴染ませていきます。シワが無くなり、パーツとデカールが馴染んでくれば、簡単な仕上げとして数秒間だけドライヤーで温風を当ててあげます。

デカールに軽くドライヤー

デカールを乾かすのが目的では無く、熱を加えて曲面へ馴染ませてあげる為なので、ドライヤーを当てるのは3～5秒程度の短時間で大丈夫です。長く当てると、デカールを痛めてしまう可能性があるので、サッとだけにしてください。これで曲面へデカールが貼れました。

デカールへ切れ目を入れる

次に、パーツのパネル部分の切れ目を入れていきます。この作業にはデザインナイフを使いますが、前項の貼りつけ作業でデカールが軟化していますので、切れ目を入れる前にデザインナイフの刃を新しい物と交換。刃の準備が出来たら、力は入れずパネル部分の繋ぎ目をなぞる様に、軽く刃を当てて作業を進めます。

デザインナイフで切れ目を入れる

デカールを貼る作業でキッチリと密着していれば、刃が当たっただけでスーっと切れていきます。切れ目を入れる作業が終われば、筆を使って断面をパーツの内側へと貼り付けてあげる。パーツ側面にデカールが馴染めば、作業は完了です。

切れ目を馴染ませる

完成！！

他のパーツも同様

この作業の注意点は1点だけで、切れ味の良いデザインナイフを使用する事。切れ味の悪いデザインナイフを使うと、デカールが剥がれたり破れてしまう事もあるので注意して下さい。

曲面や切れ目へのデカール貼り・まとめ

今回は簡単な曲面への貼り付けでしたが、この程度であればマークセッターで十分だと思います。一方で、曲面のアールがきつくなったり、デカール面積が大きい場合はマークセッターを使う。それでもシワが出来そうならば、デカールに切れ目を入れてシワを逃がす。

といった対応になるかと。

このパーツであれば、わざわざ切れ目を入れなくても、デカールをマークソフターやセッターで軟化させつつ、彫り込み部分へ押し込む様に吸着させてあげても良いのかもしれませんが、やはりパーツ毎に分かれている方がカッコ良いと思います。

デカール貼りは地味な作業だし、ズレたり剥がれたり破れたりとイラっとする事もありますが、綺麗に貼れた時は気持ち良いですね。

以上、デカール貼りの報告でした。

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