ルアーのドリフトでシーバスを狙うメリットとデメリット
- 投稿日2014.11.23
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はい。
今回は、シーバス釣りで良く聞く「ルアードリフト」についてのお話。
過去にチョクチョク書いた事があるルアードリフトですが、シーバス釣りを始めたばかりだと、いまいち分からない分部が多いと思います。
ルアーを流れに乗せて、流しながら釣る。という事は何となく分かると思いますが、漠然とし過ぎていて難しく聞こえますし、どうやればいいのか掴みにくい。なので、数回に分けながら、この「ルアードリフト」について書いてみたいと思います。
今回は、実際にどんなメリットとデメリットがあるのかをまとめてみます。
狙いたい場所を通しやすい
例えば、橋脚に着いているシーバスを狙う場合。橋脚までの距離にもよりますが、基本的にはバイブレーションや身の詰まったルアーを使用する事になります。
これらのルアーを使って、少し離れた橋脚の根元に着水させるのは意外と難しい。
橋の高さによっては、キャスト時のスイング幅に制限が出てきたり、夜になると投げたルアーの軌道も暗くて確認し辛い。シビアに狙って橋脚にペチっと当ててしまうと、割れて戻ってくるルアーもあったりします。
また、思い通りの場所に着水できず、ミスキャストが続けば不要なプレッシャーを与えてしまう事にも繋がってしまう。
ルアードリフトは、こういった場合にも有効で、流れているルアーをコントロールする事によって、狙っている場所を通しやすくなるというメリットがあります。
点での釣り
ルアーをドリフトさせる場合、一直線に引いてくるコースとは違い、「ここで食わす」という目標点を設定して、ルアーをコントロールする事になります。
なので、シーバスがアタックしてくる場所のイメージが絞り込みやすく、「そろそろ反応が出る」といった感じで、事前の準備をしやすい。
こんな感じで、食わせのエリアを線で引く(黄色いライン)よりは、食わせのエリアを頂点に設定して流す(赤色のライン)の方が、バイトに集中させる時間を短くできますので、気分的には少し楽になります。
※勿論、思っている場所と違う所で食ってくる事もありますが。
また、強引に横切る線の釣りとは違い、流れに沿って下ってくる・流れに負けて押されてくる、といった「自然のベイトに近い」状態を演出する事が可能です。
プレッシャーに強い
個人的な感覚で言うと、ドリフトの釣りは人為的なプレッシャー対策にも、効果があると思います。例えば、沢山の釣り人が訪れ、随時ルアーを見せられているような場所でも、ルアーを流してやると1投目から食ってくる。そんな経験もしばしば。
これは、前項にも書いた「自然のベイトに近い」状態で展開できるからだと思いますが、釣り人が多い場所だからこそ直線的に引かれるルアーとの違いが出るのではないでしょうか。
自分の近くに、釣りをされている方が居る場合、ルアーを流してしまうとトラブルの元になりますので、1日通してタップリと叩かれた後、誰も居なくなってから試してみて下さい。いつもとは違った反応があると思います。
食い込みが良くなる
使っているルアーにもよりますが、表層近くを流していると、食わせのエリアに差し掛かった際、突如として水柱が上がり、直後にズッシリと重みが伝わる。
そんなダイナミック感も魅力の一つですが、食わせに関する一番のメリットは、ルアーの吸い込みが良くなる事。
ご存知のように、シーバスは吸い込みながらベイトを捕食しています。釣り人のルアーを引っ張る(巻いてくる)力が強すぎると、上手に吸い込めず、良いところに針が掛からなかったり、ミスバイトになる事があります。
ドリフトの釣りは、ラインのテンションを張らずに流していく事が多いので、ルアーがシーバスの口へと入りやすくなるのも特徴の一つです。
デメリット
ルアードリフト最大のデメリットとしては、風に弱いという事だと思います。ラインスラッグをキープしながら流すので、流れと逆方向の風が吹くとラインがたわんでしまい、流しているルアーをコントロール出来なくなってしまいます。
また、バイブレーションの釣りとは違って、流れの力を利用して釣る性質上、手返しが悪くなってしまいます。バイブレーションなら2~3投出来る時間で、1回しか流せない。なんていう可能性も出てきます。
最後に、釣りを始めたばかりの方にとっては、「ルアーを巻いている感触が手元に伝わってこない」というのも、一つのデメリットになるかと。
動きの出るルアーを引いていれば、手元に伝わってくる感触で飽きる事はありませんが、ドリフトの釣りはそれらの情報が無くなくので、リールを巻いていても楽しく無いし、何をしているのかも分からない。
なので、そういうものだと割り切ってトライしてみるか、明るいうちに河川等で練習してからチャレンジするか。飽きてしまわないような工夫も必要かと。
ルアードリフトのメリットとデメリット・まとめ
今回のように、あらためて「ドリフト」と書いてしまうと何だか難しく聞こえますが、実際には無意識のうちにルアーがドリフトしている事も多々あります。
また、流れが強く出る「河川」向きのイメージの強いドリフトですが、海で釣りをしても十分に応用が出来る釣り方。
数メートル間隔で釣り人が並んでいるような場合は使えませんが、散々叩かれた後からでも魚を反応させられるメリットがあり、色んな場所で応用もできるので、覚えておいても損は無い釣り方だと思います。
それでは。
次回は、具体的な釣り方について書いてみます。
シーバス関連に関するお知らせ
現在、シーバス釣りに関する内容は、新ブログ『まころぐ』にて更新中です。当ブログよりも、丁寧に解説するよう心掛けていますので、宜しければチェックしてみて下さい!!
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。今回の投稿と同じカテゴリーにある、次の記事は「【図解版】ルアードリフトのやり方とラインメンディング」、前の記事は 「潮とタイミングとベイトの関係」となっております。
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