【簡単FGノット】強度を高めスッポ抜けを防ぐ結び方のコツ!
- 投稿日2016.05.05
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はい。
今回は、PEラインとリーダーを結束する簡単FGノットについて。
FGノット結び方や強度に関する記事は、今までにも複数書いてきましたが、それらをトータルすると40万PVを越えており、数年経った現在でも新規のコメントを頂けるほど、当ブログの人気コンテンツとなっています。
FGノット関連記事
その1:PEラインとリーダーの結束「簡単FGノット」
その2:【図解版】PEラインとリーダー「簡単FGノット」
その3:【図解版】FGノットがスッポ抜ける場合
その4:FGノットの強度を高める為に
ただ、どの投稿も古くなっており、解説が分かりづらい部分もあるようなので、手芸用の太い紐を使って、FGノットの要点を総まとめした記事を書いてみようと思います。それほど難しい作業では無いので、覚えておいて損は無いかと思います。
ショックリーダーとPEラインを編み込む
まず最初に、ショックリーダー(青色の紐)と、PEライン(オレンジ色の紐)を編み込みます。FGノットの結束強度を高める為の、要点となる重要な工程が含まれるので、慌てずしっかりと編み込むの事が大切です。
【1】編み込む準備
リールからPEラインを取り出し、先端を口にくわえてショックリーダーと交差させ、接点を摘むように持つ。PEラインが、写真のような逆「く」の字になるよう構え、ラインに緩みが出ないよう、しっかりとテンションを掛ける。
【2】編み込みを開始
PEラインとショックリーダーの接点は、摘むように指で抑えたまま。PEラインに対して、ショックリーダーの先端をくぐらせながら、編み込みを始めます。
【要点】編目を整える
ショックリーダーの先端をくぐらせた後は、PEラインに緩みが出ないよう、しっかりとテンションを掛けながら、写真のように先端部分を一直線にして編目を整える。この作業を雑にすると、完成後の結束強度が弱くなってしまいます。
【3】反対側も編み込む
ショックリーダーの先端を一直線にして、編目を奥へと整えた(押し込んだ)後は、先程の作業と同様に、緩みが出ないよう気をつけながら、反対側のPEラインをくぐらせて編み込む。
【要点】編目を整える
先程と同様、ショックリーダーの先端を一直線にして、奥へと押しこむようにしながら編目を整える。指で摘むように編目を保持すると、緩みが出ないので作業は楽になります。ショックリーダーを編み込んだ後は、必ず一直線にして編目を整えて下さい。
【4】8~12セット編み込む
編目を整えながら、8の字を描くように同様の作業を繰り返し、8~12セットほど編み込みます。編み込みを終了する際は、編み始めた方向で終わるようにして下さい。※リール側から始めた場合、リール側を編み込んでから終わる。
【5】向きを変える
編目を締め込む前に、ハーフヒッチを掛けやすいよう、編み込み部分の方向を変えます。右側から左側へ向ける際は、ペタンとひっくり返しながら変えるのでは無く、180度回転させるような感覚で、上下が入れ替わらないように注意。
ハーフヒッチと編目の締め込み
編み込みが終われば、ハーフヒッチで仮止めをして、編目を締め込んでいく作業に移ります。ここでのポイントは、締め込む前のハーフヒッチを、固くガチガチに結ばない事。※ここから先は、分かりやすいように、PEラインの本線を黄色で着色してあります。
【6】輪っかを作る
ハーフヒッチで仮止めする準備として、ショックリーダーの余り(青色)とPEラインの本線(黄色)に挟まれている、PEラインの余り(オレンジ色)で輪っかを作ります。
【7】包み込むようにハーフヒッチ
輪っかの先端を裏側に通し、PEラインの余りを使って、ショックリーダーの余りと、PEラインの本線を包み込むようにして、ハーフヒッチを掛けます。
【8】ハーフヒッチを締め込む
PEラインの余りを口にくわえ、編み込み部分を摘みながら、ショックリーダーの余りとPEラインの本線もまとめて摘み、Tの字を保持したままハーフヒッチの輪を絞り込んであげます。※ハーフヒッチが編み込み部分を超えないように注意。
【9】力を入れ過ぎないよう注意
この工程で、ハーフヒッチをガチガチに締め込むと、結束部分が歪んでノットの強度が落ちてしまうので、力加減に気をつけながら適度な固さに留めておく。
【10】編み込み部分を締め込む
摩擦でラインが傷むのを防ぐ為、編み込み部分を軽く湿らせ、PEライン本線とショックリーダー本線を手に巻き付け、ジワリと力を入れながら、編目の色が変わる(透過する)まで反対方向へ引っ張る。※ラインが手に食い込むので、グローブやタオルを装着する。
FGノットを仕上げる!!
強めの力を掛けながら、編目の色が変わるまで引っ張る事ができれば、この時点でスッポ抜ける可能性無くなっているので、ハーフヒッチを追加し、FGノットを仕上げて行きます。締め込み作業と同様、この工程でもグローブを装着しておくほうが安全です。
【11】ハーフヒッチを3~5回
PEラインの余りを使って、ハーフヒッチを3~5回追加してあげます。その際のハーフヒッチは、一定方向から結ぶのでは無く、裏側と表側を使って交互に結ぶと、綺麗な結び目のパターンになって仕上がります。
【12】余りを切り落として完成
ハーフヒッチを追加する最後の結び目は、PEラインの余りで輪っかの中を2回通して、ノットを止めてあげます(エンドノット)。後は、間違えて本線を切ってしまわないよう注意しながら、PEラインの余りとショックリーダーの余りを切り落として完成。
他の手法として、ショックリーダーの余りを切り落とし、PEラインの余りでハーフヒッチを掛けつつ、ラインを保護するやり方もありますが、自分の場合は、写真のように両方切り落としてから、ライターを使って切断面を軽く炙って終わりにしています。
FGノットがスッポ抜ける時の注意点!!
作業工程10にて、引っ張りながら編目を締め込む際、ショックリーダーとPEラインがスルスルっと抜けてしまう場合は、向きを変える際にラインを裏返してしまっているか、PEラインの余りが出ている場所が違っている可能性が考えられます。
ショックリーダーの余りを、PEラインで挟み込むのでは無く、ショックリーダーの余りとPEライン本線の間から、PEラインの余り部分が出ている状態が正解になります。編目を締め込む際、スポッと抜けてしまう場合は、これらの2点を再確認して下さい。
簡単FGノット結び方のコツ!まとめ
丁寧に図解しようとチャレンジした結果、項目が多くなり過ぎ、逆に分かりづらくなってしまった感がありますが、強度の高いノットを組むポイントは、編み込むたびに編目を整える、ハーフヒッチの仮止めをガチガチに締め込み過ぎない事。
編目の色が変わるまで引っ張る際、編み込み部分がスポッと抜けてしまうようであれば、向きを変える際に裏返していないか、PEラインの余りが出ている場所が違っていないかを再確認する。
この段階で抜けなければ、釣行時に抜けてしまう心配も殆ど無いので安心です。
太めのラインを使っていれば、多少の結束強度が落ちたところで影響は微々たるものですが、細糸をつかっている場合は重要な要素となるので、PEラインを張った状態でテンションを保ったまま、密度の高い編み込みが出来れば、ノットの強度も変わってきます。
長くなってしまいましたが、FGノットに関する冒頭のリンク記事も、合わせて読んで頂けると、多少は分かりやすくなるかと思います。
2019年・FGノット追記
現在更新中の新ブログ『まころぐ』にて、FGノットに関する新しい記事を投稿しました。短時間の動画も掲載してありますので、こちらの記事を合わせてご覧頂けると、詳細が分かりやすいかと思います!!
シーバス関連に関するお知らせ
現在、シーバス釣りに関する内容は、新ブログ『まころぐ』にて更新中です。当ブログよりも、丁寧に解説するよう心掛けていますので、宜しければチェックしてみて下さい!!
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。今回の投稿と同じカテゴリーにある、次の記事は「シーバスのバラしを軽減するロッドの合わせ方!!」、前の記事は 「バチ抜け対策にフックの交換!!」となっております。
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超初心者で、すっぽ抜けて悩んでいましたが拝見させていただいてとてもわかりやすくて本当に助かりました。ありがとうございました!
コメントありがとございます!
スっぽ抜け、解消されましたでしょうか??
一応、いつも組んでるFGノットを図解にしてみましたが、湿らせてから編み込めば強度も出ると思います!!(^^ゞ
新ブログにて更新は続けていますので、宜しければ時間が有る時にでもチェックしてあげて下さい~
https://maco-log.com/