ベイトタックルを使うメリットとスピニングタックルとの違い
- 投稿日2016.10.23
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はい。
今回は、釣りで使用するベイトタックルについて。
この数年で様々な技術が登場し、ベイトタックルを使った釣行のデメリットが、カバーされつつあります。ソルトルアー対応ベイトタックルのラインナップも増え、シーバス釣りで使用するベイトロッドやリールの選択肢も多くなってきました。
シーバス釣りに関しては、まだまだスピニングタックルが主流ですが、開発が進めばベイトタックルの商品も増えそうな気がします。
ロッドやリールの購入を検討される場合、今後はベイトタックルの選択も視野に入ってくるかと思いますので、今回はシーバス釣りでベイトタックルを使うメリットやデメリット、スピニングタックルとの違いについて書いてみたいと思います。
ベイトタックルとスピニングタックルの違い
まず最初に、ベイトタックルとスピニングタックルの大きな違いですが、見た目からも分かるように、ロッドに対してリールを装着する向きが異なり、「スピニングリールは下側」「ベイトリールは上側」へ固定します。また、ラインの「放出・巻取り方式」も変わってきます。
スピニングリールを装着するロッドのガイドは下側、ベイトリールを装備するロッドのガイドは上側にありますが、何気なく切り分けているリールやガイドの上下によって、「ベイトタックル独特のメリット」が生まれる事になります。
ラインの放出形式による抵抗の違いについて
遠投性能はスピニングタックルが有利で、「ベイトタックルは飛距離が出ない」といったイメージがあるように思います。ただ、理論的に考えた場合、キャスト時のラインに掛かる抵抗は、スピニングタックルの方が遥かに大きくなるかと。
ルアーをキャストした際、スピニングリールの場合はクルクルとラインが放出され、「ガイドを擦りながら飛んで行く」のに対し、ベイトリールの場合は一直線に放出されるので、「余計な抵抗が発生せず」力のロスが少なく済みます。
ベイトタックルの飛距離が出ないというイメージは、「バックラッシュ防止のサミングやブレーキ」によるものかと。最近では、トラブルの少ないベイトリールも登場しているので、飛距離に関してはビックリする程の差が無いレベルに達したかも知れませんね。
ベイトタックル魅力となる感度の違い!!
ロッドやリールの広告を見ていると、「感度」という言葉を頻繁に見かけます。魚からの反応や流れの違いを感じる為に、シーバス釣りでは欠かせない要素になっていますが、感度を追求するのであれば、ベイトタックル一択になるのでは無いでしょうか。
ベイトタックルを使用する、代表的な魅力の一つとして挙げられるのが、スピニングタックルよりも優れた情報収集能力(感度)の高さ。
リールシートを握り込むように構えてリトリーブするスピニングタックルの場合、フィールドの情報は握っているロッドから感じる事になりますが、パーミングで包み込むベイトタックルでは、ロッドとリールから情報を感じる事が出来ます。
前項で書いた「放出・巻取り」の違いも関係しますが、クルクルとガイドに擦れながら巻き取るスピニングリールに対し、ベイトリールは一直線に巻き取って来るので、手元に伝わってくるダイレクト感が全く違い超高感度となります。
パワーを伝えやすいベイトタックル
魚からのバイトが出た場合、瞬間的に合わせの動作を入れると思いますが、リール位置の違いによってロッドの使用部位が異なり、ベイトタックルの方が強い力を伝える事が出来ます。
これは、過去に書いた「シーバスのバラしを軽減するロッドの合わせ方!!」という記事の補足になりますが、スピニングタックルの場合リールが下側に装着されているので、柔らかい先端部分から力が掛かり始めます。
一方、リールが上側に装着されているベイトタックルの場合、握っているロッドの中でも力がある部分、バット(根元)からベリー(中間)にかけて初動させやすく、合わせを入れた際の力を伝えやすい為、パワーロスも少なくなります。
スタイルとしては、ティップで掛けてバットで巻くスピニングタックルに対し、バット部分で直接合わせられるベイトタックルはダイレクトに力が伝わるので、バラシが増えてしまう遠投時でも、しっかりとフッキングに持ち込む事が可能です。
シーバス釣りでベイトタックルを使うデメリット
リトリーブ中の感度が高く、手元からのパワーも伝えやすい。こうして書くと、スピニングタックルよりもメリットが多いように感じますが、ベイトタックルならではのマイナス面もあります。その最たる例が、キャスト失敗時に起こるバックラッシュかと。
ナイロンやフロロラインを使っていれば、「ベイトリールで発生するバックラッシュの超簡単な直し方!!」で紹介した方法にて、バックラッシュが簡単に解けるケースもありますが、PEラインの場合はリカバリーできない事も多く…。
最悪の場合、ラインが高切れしてルアーだけが飛んで行ってしまったり、複雑に絡み過ぎてバックラッシュと同時に釣行が終わってしまう事も。
キャスト以外においても、軽いルアーや空気抵抗の強いルアーを投げる場合、強い向かい風の中キャストを繰り返すような時も、バックラッシュの可能性が高まってしまうので、スピニングタックルの方が安心して使えるかと思います。
個人的に気になる点としては、ドラグの出だしに引っ掛かるような感覚があったり、チチチチ~っというドラグ音が聞こえないのも寂しいですね。※最近はドラグ音の出るタイプもあります。
その他には、リトリーブ中にラインから水が飛ぶ事もあり、キャストを繰り返しているうちに塩水でネバついたり、真冬の釣行時には手がかじかむ事も。※些細な事なので、デメリットと言うほど大きな問題にはなりませんね。
シーバス釣りのベイトタックル・まとめ
今回は、ソルトルアーにおけるベイトタックルについてまとめてみましたが、リールやガイドが上向きにセッティングされているため、タックル感度の向上やパワーロスを減らせるといったメリットが挙げられるかと思います。
サーチエリアが広いシーバス釣りでは、釣り場の状況を伝えてくれるダイレクト感(高感度)はアドバンテージになります。
また、リールのスプールがセットされている方向も、ロッドに対してスピニングは縦向きですが、ベイトリールは横向きとなっているので、ベイトリールは前にある物を手前に巻き込むといった感じで、巻取り方向からもダイレクト感が変わってきますね。
一方、現在では「エクスセンス DC」のような、シーバス釣りに特化したベイトリールも登場しており、バックラッシュの不安を解消したり、タイミングの取りづらい夜間のサミングを補助したりと、デメリットとして挙げた項目もカバーされつつあります。
ベイトタックルには感度やパワーといった特徴があり、スピニングタックルはトラブルが少なくキャストの難易度が低い。それぞれの特徴があるので、当日のコンディションや釣り場によって、ベイトやスピニングを使い分けてみるのも面白いかと思います。
シーバス関連に関するお知らせ
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釣りはいかにストレス無く出来るかが需要だと思っています。
自分はボートメインなんでのボート上でバックラなんてすると厳しいですね。なんでキャスト系はスピニング一本です。ベイトでのキャストも魅力はあるんですがね。自己満足的に。
理論的には、ベイトを使った方がメリットは多そうですが、サミングとバックラッシュの問題がついてまわりますね~。なもんで、自分もスピニング派ですわ~。
フロロならまだしも、PEラインをバックラッシュさせると、ほぼ終了になってしまうといったデメリットが解消すれば、もう少し普及するかもしれませんね~(*^^*)
ただ、岸ジギはベイトタックルですが…。岸ジギやってると、ボートでしか行けない橋脚にジグを落としたくなり、じょんがりさん達の釣行記を思い出します~。※でも、怖くてボートは無理なんですけど(笑
PS
菊はレインボーを買えず惨敗です(T_T)
転勤の際、荷物を減らすのに向こうの後輩達にスピニングタックルを放出してしまい、
気付けばベイトタックルとメバリング用が1組しか残ってませんでした(笑)。
ですが長年使い込んだお蔭で、古いabuの丸型でもサミングの習慣が染みついているので、
夜釣りでもPE2号を使えばバックラッシュもせずにキャストできてます。
たまぁ…に凄まじく食い込んで試合終了になりますが(笑)。
コメントありがとうございます!!
スピニングタックル、手放してしまったのですね…(TT)
6~7年前、PE対応のベイトリールを使ってた事がありましたが、フロロやナイロンとは違い、PEを巻くと投げる時に緊張しました…(^_^;)
フロロやナイロンなら解いて何とか遊べますが、PEをゴチャッとやってしまうと、ラインそのものにダメージがある感覚になって、精神衛生上良くないです(笑
今晩は、今年は厳しいですね。サヨリパターンに期待してホーム浜を巡回しても今夜も気配すらありません。
そうなると釣りにはタックルを愛でるという楽しみもあり、私も最近ヤフオクでアブの古いアンバサダー4600Cを安く購入出来たのでデイゲーム限定でシーバス釣りに使っています。若い頃の憧れのベイトリールでなんとか1尾釣りたいのですが今のところバラシ1尾といったところです。フロロ12lbで飛距離はやはりスピニングの3分の2いくかどうかといったところです。(飛ばそうと気張るとバックラッシュ!)昔のシンプルなリールはメンテも簡単ですし見た目も可愛く以外と使いやすいです。
トラブルが起こった時用に予備機は必須なんですが(笑)
毎度です!!
ほんと、今年はサヨリが全然ですね~(TдT)
今月も、普段よりは頑張って釣りに出掛けていますが、普段なら溜まっているであろうタイミングで出掛けても、梨の礫でビックリします。
先日、マックスへの買い物ついでに、神戸方面の様子を久しぶりに見に行きましたが、数キロ離れただけでコレほどベイトっ気が変わるのかと思うほど、活気のある海でしたよ~。まぁ、釣れて無いんですが…※次々回の釣行記になります(^_^;)
たまにベイトリール使うと、気分も変わって良いですね。特に、デイゲームなら投げていても楽しそう!!
今のところ1バラシとの事ですが、これから来月末に掛けてチャンスタイムも多そうですし、ベイトタックルシーバスを目指して頑張って下さい!!(^^ゞ
こんにちは。
ベイトタックルはパワーゲームには非常に役立ってくれますね。
3連単ポイントなどでは引きずり出すのにもってこいです。
私は最近ではPE-SV一辺倒ですね。
驚くほどにバックラッシュしません。
設定が決まったアンタレスやメタニウムには飛距離面ではかなわない気がしますが、立ち込んで自分で間合いを調整できるシーンでは全く問題を感じませんね。
最近ではシーバスゲームにスピニングは必要ないのでは?とさえ感じています〜〜
毎度です!!
確かに、あの場所ならベイトタックルの方が有効ですね~。ただ、今のところ、今年は全くベイトが溜まらず、雰囲気もゼロといった感じですが…。
それにしても、PE-SVカッコイイですね~。
見た目が武器ですやん!!(笑
浸かりで使うなら、ベイトタックルのメリットが活きてくるように思います。※ただ、浸かってる時のライントラブルほどイラっとするものも無いですが…(^_^;)
自分の場合、手首から肘にかけてロッドを沿わすのに慣れ過ぎて、久しぶりにベイトタックルを持つと、パーミングで手がパンパンになってしまいます(笑
ベイトリールはコントロール性能はよいが飛距離が伸びない。飛距離を伸ばそうとブレーキをいじってバックラッシュの悪循環を自分はしており、ベイトリールでシーバス初ゲットがとおのいてます(涙)
しかし、覚悟を決め、ロックフィッシュ専用のワールドシャウラとクロナークとエクスセンスリールとロッドの各二本をもちめげずに突貫釣行していきます。
でも釣れなかったら言い訳ついでに漁港近くのお店で魚をGETしていくかな(笑)
毎度です!!(^^ゞ
先日購入されたベイトタックルの調子、気になってました!!
使い始めた頃は、ブレーキの効き具合やスプールでラインが膨らむ感覚を掴むまで大変かと思いますが…。飛距離とトラブルの葛藤、良く分かります!!(^_^;)
それにしても、2本持ちって大変じゃないですか??過去に何度かチャレンジしてみましたが、その都度「止めておけばよかった…」と後悔してました!!(笑
最近、うちの子供達も魚を食べるようになってきたので、コチラは食糧確保にタチウオでもと考えています!!(^^ゞ