ルアーの根掛かりを回避しながら探るロッドアクション
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はい。
今回は、チョイチョイアクションのお話。
釣行記事やインプレを書く際、普段から「チョイチョイアクション」というワードを結構な頻度で書いていますが、このチョイチョイアクションにも何パターンかの違いがあり、細かく書き分けるのが面倒なので、可動域の似ているロッドアクションの総称として書いていたりします。
自分の中では、3~5パターンの使い分けで遊んでいると思いますが、今回はボトム周りで有効なチョイチョイアクションを書き起こしてみたいと思います。
かなり感覚的な話になるので、うまく伝えられるか分かりませんが、話し半分程度にお付き合い下さいませ。
ボトムを探るロッドアクション
水深が浅い場所や、ルアーを着底させてから引いてくると、ボトム周りには色んな物が沈んでいる事が分かります。底が砂地になっていて、何にも無いような場所を引くなら問題無いのですが、シーバスを釣るには効率が悪くなります。
やはり、身を寄せる何かや、ベイトの逃げ道を遮る何かがある方が釣りやすい。
そうなってくると、ボトムに沈んでいる障害物周りもキャストの対象になってきますが、普通に投げて巻くだけでは根掛かりしてしまい、次から次へとルアーが無くなってしまいます。
そんな時に登場するのが、ボトム仕様のチョイチョイアクションで、通常よりも手早くセーフティーにボトム周りを探る事ができます。
正確に言えばボトムをズル引く訳では無く、トレースしながら引いてくるイメージになりますが、シーバスの居所を探ると同時に、食い気のある魚を反応させやすくなりますので、釣りに行けば必ず使っている手法になります。
それでは、ボトム仕様のチョイチョイアクションの詳細について書いていきます。
ジャークやトゥイッチとは違います
まず最初に、今回のチョイチョイアクションについてですが、ルアーをアクションさせると言えば、弾くようにロッドをあおりながらラインスラッグを出して、左右にルアーを飛ばす「ダート」や「ワインド釣法」を思い浮かべると思います。
イメージが湧きやすいように、動画を探してみました。
ダート
ワインド
動画を見て頂ければ分かりますが、共通点としてはロッドを弾いて瞬時にルアーを飛ばす部分。この方法であれば、魚の「餌を食べたい」スイッチを入れる事もできるし、リアクションとしての反応も良くなります。
ただ、釣りを初めて間もない場合、この釣り方をすればライントラブルを起こす可能性も。
使用している道具によっても変わってきますが、ロッドを弾いて、たるんだラインを回収(リールを巻く)際、フワっと巻き込んでしまった事に気づかず、そのまま釣りを続けてしまうと、キャスト中に突如としてドバっと結びコブ(または毛玉)となって放出されます。
そうなってしまうと、釣りを楽しめなくなってしまうので、まずはこれから書いてみる力加減を試してみて下さい。
ボトム仕様のチョイチョイアクション
ボトムを探るチョイチョイアクションですが、ロッドを立て気味にして手首の可動域は狭く。殆どの力は竿先に吸収されてしまい、軽くルアーまで届く程度のロッドアクション。ルアーを左右に「飛ばす」のでは無く、キラッキラっと「ヒラを打たせる」イメージです。
例えるなら、鉛筆を持って上下に振ると曲がって見える遊びがありましたが、あの感覚に近いかと。激しくロッドを動かすのでは無く、メゾピアノ部分を指示する指揮者の指揮棒といった感じ。※余計に分かりにくいですかね
使用するルアーは、バイブレーション。
鉄板でもプラでも何でも使えますが、使いやすいと思えるタイプは、比較的比重が軽い物。自分の場合、バリッドを中心にミニエントや、小さめのレンジバイブなんかを多用しています。※初めての場合は、バリッドの感触が分かりやすいと思います。
ルアーをキャスト後、着底させてから糸ふけを取る。ルアーの重みを感じたら、リトリーブを始めるのでは無く、最初のアクションでチョイチョイを入れ、随時チョイチョイしながら回収。
ざっくりした図で申し訳無いですが、ボトムを取った後に「タダ巻き」と呼ばれる通常のリトリーブをすれば、沈んでいる障害物に引っ掛かってしまう可能性が高くなります。一方、着底後からチョイチョイと引けば、障害物を回避しつつ回収できる。
ボトムの釣りに慣れている人であれば、この2つを混在させながらリトリーブされていると思いますが、わりと神経を使う釣りになってしまうので、こちらの方が気楽に楽しめます。
根掛かり回避のコツとシーバスの食わせ所
前項のイメージ図を見ると、リフト&フォールの釣りに見えますが、そこまで持ち上げる訳では無く、ふわっと浮かせて、そっと置いてくるイメージ。それをリズミカルに繰り返して、手元まで回収してくる。
その際、根掛かりさせないコツとしては、手前に引っ張るのでは無く、ルアーのブルブルを感じながら、真上に浮かせてあげる感覚。勢いをつけて力強く動かすのでは無く、ソフトでコンパクトに。軽くヒラを打たせる程度の力で浮かせ、再度ボトムに置いてくる。
ラインをたるませてフリー状態にするのでは無く、リトリーブする手は止めずに、ある程度のテンションを保ったまま、即座に次のチョイチョイ動作に入る。
これを繰り返すと、速度の遅いジャカジャカ巻きに、上下のロッドアクションを加えたように見えますが、障害物があったとしても、ルアーは上に乗っかっているだけなので、根掛かりする事無く手元まで戻ってきます。
シーバスの食わせ所となるのは、ルアーが障害物から離れた直後と、再度置きに行く姿勢に変わった瞬間。
何かに当たってルアーが乗ったと感じれば、次のアクションでは「反応があるかも」と心の準備をしておく。真上に浮かせた際のバイトは、ガチンと強烈に出る事が多いので分かりやすいですが、姿勢が変わった時の当たりはモゾっと取りにくい事も。
根掛かりを回避しながら探る・まとめ
長々と書いてしまったので、余計に分かりにくくなってしまったかもしれませんが、手っ取り早く試してみるなら、ロッドを立てつつ、ボトムを取った直後から、障害物の感触を確かめつつ、力を入れないジャカジャカ巻きと上下のロッドアクションを繰り返してみる。
慣れてくれば、一つ一つの動作を丁寧に行う。
どちらの場合も、手前に引っ張ってしまうと根掛かりに繋がるので、ルアーが軽くヒラを打っている程度の感覚を感じながら、真上に浮かせてあげるイメージです。脇や肘は固定したまま、手首だけで行う極小アクションのエギングみたいな感じですかね。
これを繰り返していると、ボトムに当たった感触の長短によって、どの程度の大きさの物が沈んでいるか、釣り場の何処に食わせやすい障害物が沈んでいるのか、どの辺りに地形の変化があるのかを、手早く簡単に把握しやすくなります。
また、感覚が掴めてきたら、沈んでいる障害物の間にルアーを沈ませて、ワンブロック毎にシーバスの反応を調べる事も出来ます。
とは言え、形状が複雑な物(自転車等)や、ビニール袋のゴミに対しては、通常のリトリーブ同様、引っ掛かってしまう事が多いので注意してください。
感覚の話なので書ききれない部分が多くありますが、ボトムをズル引くよりは根掛かり頻度が激減しますし、アピールとリアクションを誘う効果も狙えますので、「チョイチョイアクション・ボトム仕様」に興味がある方は試してみて下さい。
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バリッドのイラストの精度が高すぎます!
障害物上で横たわってるじゃないですか〜(笑)
久しぶりにコメさせていただきましたがブログは見させてもらってましたよ〜
秋に向けてラインを太くしてみました〜(笑)
ぬおぉぉぉ~!!
気づいて頂けました?!
誰も気づいてくれないだろうと思いつつ、密かにこだわって寝かせてみました!!(笑
メチャ感激です!!(^^
こちらも、欠かさずチェックさせて頂いてますよ~!!何度かコメントを入れたい記事もあったんですが…。あの一件以来……。察して下さい…(^_^;)
こちらも秋の準備は出来ていますが、なかなかシーバスが釣れません~。哀愁が漂った背中になってると思いますので、釣り場で見かけたら声を掛けて下さいね!!(^^ゞ
こんな感じですか~?
https://www.youtube.com/watch?v=4iyZvUfwzHY
抜け駆けで行くとイカはおろか太刀魚もシーバスも何にも釣れませんでした(笑)
あぁ…。
抜け駆けされたんですね。
少し前から、「何にも釣れなくなる」ネガティブなオーラを、しこたま送ってますんで!
その釣果には納得です!!(笑
こんな動画あったんですね~。見たこと無いような気がします…。ジャカジャカ加減はこんな感じですが、もう少し優しいですよ~(笑