釣り場でトラブルにあわない為に覚えておく事
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はい。
今回は、釣り場で起こるトラブルのお話。
魚が釣りやすい季節になり、釣り人が増えてポイントが混雑し始めると、必ず起こる問題が釣り人同士のトラブル。楽しむための趣味なのに、同じ場所に居る釣り人と一悶着あれば、それ以降は楽しくなくなってしまいます。
釣りをする際にも、ルールやマナーは存在しますが、その線引は人によって様々ですし、そもそも知らない人の方が多くなるのがハイシーズン。
自分の場合、こういったトラブルが嫌なので、釣果よりも自由を選んだお忍び釣行をメインに遊んでいますが、トラブルに遭わない為にも大切な事があると思います。マナーの話は過去にも書いた事がありますが、今回は自分自身で行える、トラブル回避について書いてみたいと思います。
これから書くのは、自分の中で思っている事や行っている事が中心になりますので、こんな考えもあるのだと参考程度に読んで頂ければ嬉しいです。
釣り場で起こる代表的なトラブルについて
トラブルに発展する主なマナー違反としては、「無言で近づく(横に立つ)」「先行されている方のキャスト範囲へ入る」「釣り場を荒らす」の3つが殆どかと。一般的なマナーとされている中でも、自分に影響が及ぶ項目に関しては、トラブルになる可能性が高くなります。
近づく時は声を掛ける
先行されている方が居る場合、十分な距離を取って通り過ぎるのが基本。スペースが取れない場合は、投げている最中では無くタイミングを計りつつ、数メートル前から挨拶をして「通ります」と声を掛ける事。また、話をするのであれば立ち位置にも注意が必要。
キャスト時に真横に立たれると危ないですし、投げるコースも減ってしまう。暗い中で音もなく背後に立たれればドキっとしますし、イラっとする事さえあります。先行されている方が居る時は、無言のまま不容易に近づかない事が大切。
キャスト範囲へ侵入しない
何かの列に並んでいて、横入りされれば嫌な気分になると思いますが、釣りをしている最中のキャスト範囲も、それと同じ感覚です。この項目に関しては、後から詳細を書いてみたいと思います。
釣り場を荒らさない
静かに住んでいる自宅の隣に、毎晩ドンチャカ騒ぎをする人が引っ越してきたら、どんな気分になりますか?一人で釣りをしている時は問題にならないような事でも、他の釣り人が居ればクレームとなる行動が色々とあります。
例えば、釣り場で使用するライト。ルアー交換の際にライトを使うと思いますが、ベイトが寄っていてもライトの光を当てれば即座に散ってしまうので、水辺を背にして使うのが正解。後は、知り合い同士大声で話さない等、周りに居る方への配慮が大事。
トラブルの元となるのは、この3項目が殆どかと。足場の高い堤防で、救命具を着用せずに釣りをしていたとしても、怒りながらクレームを言う方は居ないかも知れませんが、自分に影響が出る場合は、喧嘩に発展する程のトラブルとなってしまう事も。
釣行時に自分がされて嫌な事を基準に行動する
前項のマナーを意図的に破ってしまうのは論外ですが、釣りを始めたばかりの方は「悪気なくやってしまう」事があるので注意が必要。例えば、暗い釣り場を移動する際、進路や先行者の確認に、ライトを照らしながら歩いたりしていませんか?
安全確保の為に足元を照らすのは大切ですが、その光が水面に落ちた場合や、先行されている方に当たってしまえば、快く思わない方が殆ど。真っ暗な中で、突然ライトで照らされれば、どんな人でも不快に感じますし、何事かと驚いてしまいます。
先行されている方がどんな釣りをするのか知りたくて、息を潜めて背後から眺めていても不快感に繋がりますし、空いていると思った場所に入っても、そこは先行されている方のキャスト範囲になっている事も。
こういった何気ない行動が、トラブルへと発展してしまいますし、クレームが出るのは先行されている方からの場合が多くなります。釣り場は自分だけの物では無いと分かっているものの、後から人が増えた時点で多少のストレスになっているハズ。
そんな状態で、軽率な行動によって被害を受ければ、物の言い方もキツくなってしまう。それに対して強く言い返してしまうと、周りを巻き込む大喧嘩に発展する事も。
釣り場に他の方が居る場合は、マナーうんぬんの話しでは無く、ライトやキャスト範囲にしても「自分がされて嫌な事は他の人にもしない」を基準に、先行されている方への配慮があると良いかもしれませんね。
先行者が居る明暗部は注意が必要!!
多分、トラブルの原因第1位は「スペース」の問題だと思いますが、しばらくの時間遊ぶ事になるだけに、この項目には注意が必要です。釣り場に立つからには、魚を釣るのが目的となっているハズで、その機会を得るキャスト範囲は、釣り人全員にとって重要な要素。
基本的に「先行者最優先」の考えがあるので、先行されている方が釣り場に居た場合、邪魔にならない程度の距離を取って、釣りを始める事になります。その際に、意図せずやってしまいがちなのが明暗部の後入り。
この図を見ると、先行されている方が居るものの「明暗部の根元」が空いていて、好ポジションで釣りが出来そうなスペースがあります。ただ、こういった場合は、先行されている方が明暗部に対して、ルアーを流しながら釣りをしているケースが殆ど。
それを知らずに、この場所に入って無言で釣りを始めれば、確実にトラブルの元となってしまいます。先行されている方が居る場合は、挨拶をしてキャストコースを確認するか、別の場所へ移動するのが無難な選択だと思います。
「空いている」のでは無く「空けている」スペース
等間隔で釣り人が並んでいるような釣り場に行くと、それぞれの間にスペースが空いているように見えますが、その場所は「空いている」のでは無く、「空けている」スペースとなっています。例えば、下図のような場合。
上段の図を見ると、釣り人(ABC)間の緑色の矢印部分に、釣りが出来そうなスペースがありますが、下段に載せた実際のキャスト範囲を見ると、それぞれの釣り人がキャストスペースをシェアしながら釣りをしている事が分かります。※半円が重なっているのがシェア部分
何も気にせず、緑の矢印部分に入って適当にキャストすれば、気がつかないうちに先行されている方の怒りを買っている可能性が高く、誰かのラインと絡んでしまった時点で大きなトラブルに。後から来た釣り人にラインを絡められると、どんな人でもイラっとしてしまいます。
なので、こういった場所で釣りをするのであれば、同じだけの距離を取って、AまたはCの方の隣へ釣座を確保するのが鉄則。
釣り場が狭い時は挨拶とリズムが重要
釣り場へ着けば、いきなりキャストを始めるのでは無く、まずは周りを見渡して混雑具合を確認する。先行されている方が居れば、離れた場所からその方のキャスト範囲を把握し、お互いのキャストが被らない立ち位置へと入る。
釣りを知っている方ほど、このスペースを広く取る傾向があるので、釣り人同士の距離感がわからない場合、まずは隣になる方へ挨拶をして、キャスト範囲に問題ないのか確認するのが紳士的。
快諾されれば、万が一ラインが絡んだ場合でも言い合いになる事はありませんし、断られたら別の場所を探して移動すれば良い。何も言わずに「ここなら大丈夫」と思い込み、無言で釣り始めるのが問題を大きくしてしまう原因だと思います。
また、こういった釣り場では、阿吽の呼吸でキャストされている事が多く、キャスト範囲をシェアする場合は、他の方との呼吸やリズムを合わせるのが大切。一見普通のキャストに見えるものの、お互いに配慮しながら展開されていたりします。
例えば、シーバスのボイルが出た場合。キャストしたい場所が被ってしまいますが、Aの方のキャスト音と着水点を確認し、一呼吸置いてからBの方がキャストして同じスポットを引いてくる。こうすればラインが絡む事無く、同じスポットをシェアする事が出来ます。
全く知らない方同士でも、キャストのタイミングと着水点を見れば、自分に配慮してくれているのか分かりますし、自然と連携が取れてきます。イメージとしては、餅つきみたいな感じかと。好きなタイミングで自分勝手に投げるのでは無く、周りの方と呼吸を合わせる事が大切です。
マナーを主張せず自分からトラブルを回避する
今まではトラブルにならない為の、一般的なマナーについて書いてみましたが、混雑する季節の釣り場で全ての人が心得ている訳ではありません。なので、これらを知っているからと言って、釣り場に居る方々に押し付けないのが一番のトラブル回避策だと思います。
今まで書いたような事を知らない方や、知っていても守ろうとしない人の隣で釣りをしても、いい結果に繋がるとは思えませんし、注意をしたとしても気分を害す事の方が多いかと。
そういう場合は、イライラと血圧を上げて「マナー違反だ!」と腹を立てるよりも、嫌な気持ちが高まる前に運が無かったと見切りを付けて、ササッと移動して別の釣り場へ向かった方が、釣りを楽しむ時間が増えると思います。
先程もチラリと書きましたが、他の方に配慮が出来るアングラーさんの集まる釣り場は、キャスト音のタイミングやルアーの着水点、ルアー交換時のライトの使い方を見ていれば、何となく判断がつく事もあります。
そういう釣り場で遊んでいると、知らない釣り人同士が並んでいても、不思議とイライラする気持ちは起こらず、逆に「ナイスタイミング!」「ありがとうございます!」といった無言のやり取りで、気分よく釣りをする事が出来たりします。
釣り場でトラブルにあわない為に・まとめ
今回は、釣りに出掛けてトラブルに遭わない為の要点について、自分なりにまとめてみましたが、他の方が釣り場に居れば、まずは「嫌な想いをさせない」事がポイントになるような気がします。
文中でも書きましたが、イラッとなって言い合いになるのは、大抵の場合「自分に被害が及ぶ時」という事になりますし、後から入った方とトラブル事は少ないハズ。先行されている方が居るなら、一人で釣りをする時よりもワンランク上の配慮が必要になるかと。
また、自分からトラブルに突っ込むのでは無く、トラブルにならない為の移動も、本当に有効だと思います。今の時代、どんな方と並んでいるのか分かりませんし、釣りに出掛けて喧嘩になっては、家族に申し訳なさすぎますから…。
混雑する季節になると、その時期だけ釣りをするという方も多くなりますし、いい時期だから釣りでもやってみるかと、初心者さんが増えるタイミングでもあります。皆さんが同じ物差しを使っている訳では無いので、自分から引く勇気も必要かと。
せっかくの楽しい季節ですから、気分良く過ごしたいですし。
トラブルに発展しない為にも、挨拶やスペースの確認は必須だと思いますし、キャスト一つ取っても、他の方に気を配った釣行が出来るようになると、ゆとりのある楽しい釣りが出来るのかもしれませんね。
シーバス関連に関するお知らせ
現在、シーバス釣りに関する内容は、新ブログ『まころぐ』にて更新中です。当ブログよりも、丁寧に解説するよう心掛けていますので、宜しければチェックしてみて下さい!!
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。今回の投稿と同じカテゴリーにある、次の記事は「秋シーバスの勝負ルアーはフックを交換しておく」、前の記事は 「ベイトが多過ぎて釣れないボイルを攻略する」となっております。
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先日のカタクチボイル撃ち、岸際に沿って平行に投げていたのに気付かれずに入られて・・・。
流石にそっちに投げてると言ってもトラブルになるかも?っと諦めましたよ。泣
プライベートビーチが欲しいです。
あぁ…。
そんな場所の取り合いになる釣り場、臆病者な僕には近づく事すら出来ましぇん!!(笑
プライベートビーチが欲しいんですか??
なら、平日の真夜中に御一緒しましょう!!
びっくりする程、誰も居ませんよ!!(^^ゞ
まぁ、シーバスも釣れないんですけどね~(笑
先程別ブログにて、釣り場の暴行事件あったとみてきたばかりです(怖)
君子(平民もしかり)危うきに近寄らず、です!
マジですか~!!
やはり、自分から引くのが一番スムーズな気がするんですが…。
今晩、少しだけ出ようかと思いましたが、今しがた落ち着いたとこなんで…。
潮止まりのド干潮。釣り場にアングラーさんは居なさそうですが、シーバスも居なさそうなんで、テレビでも見ながら過ごします~!!f(^^;